1956-08-03 第24回国会 衆議院 農林水産委員会水害による農林災害に関する小委員会 第2号
水門を閉じておきますと、湖岸民は二百町歩のその上にもまたもうすでに冠水いたしておりました。
水門を閉じておきますと、湖岸民は二百町歩のその上にもまたもうすでに冠水いたしておりました。
ところが実際現地におきましてはこの問題をはさんで、湖岸民としての猪苗代の住民、それから下流域民としての塩川、笈川の住民との間に、血の雨を降らすような緊迫した状態に置かれている。というのは、下流民におきましては八時間の日照ということを要求しているわけです。ところが八時間の日照を要求いたしますと水門の操作関係にもよりますが、猪苗代地区の住民に対して非常な水害を及ぼしてくるわけです。
○馬場国務大臣 猪苗代の問題につきましては、湖岸民と下流民との間に利害相反する状況にあって、しかもそれぞれ被害を受けておるという報告を受けて、実は心配いたしておるところであります。さっそく係の者をそれぞれ現地に派遣をいたし、調査をいたしました上で、十分検討をいたしまして善処いたしたいと思います。
まず発電用貯水池の問題でありますが、福島県の猪苗代湖の増水によりまして、湖岸民と下流地区における住民との間に大きな問題を起しております。どのような問題を起しているかと申しますと、猪苗代湖の水量が非常に急激に増量して参りましたために、これを放水しなければならぬわけでありますが放水いたしますると下流民が水侵しになる。そして田が全部水侵しになって、今次災害の上にさらにまた水害を受ける。