1959-09-25 第32回国会 参議院 建設委員会 閉会後第5号
翌八月一日は、赤城山系、渡良瀬川水系の砂防事業を見て、足尾砂防堰堤から引き返し、渡良瀬川上流改修工事、特に足利市岩井山付近を視察、本流の昭和橋を経て古河に入りました。翌二日は、渡良瀬遊水池から本川上流改修工事の北河辺引堤個所、関宿分流点、利根運河、龍ケ崎、布川、印旛水門を経て牛堀に入り、翌三日常陸川逆水門、河口の波崎、銚子を経て帰京いたしました。 利根川は御承知の通り本邦第一の大河であります。
翌八月一日は、赤城山系、渡良瀬川水系の砂防事業を見て、足尾砂防堰堤から引き返し、渡良瀬川上流改修工事、特に足利市岩井山付近を視察、本流の昭和橋を経て古河に入りました。翌二日は、渡良瀬遊水池から本川上流改修工事の北河辺引堤個所、関宿分流点、利根運河、龍ケ崎、布川、印旛水門を経て牛堀に入り、翌三日常陸川逆水門、河口の波崎、銚子を経て帰京いたしました。 利根川は御承知の通り本邦第一の大河であります。
四、渡良瀬川上流改修工事、渡良瀬川は足尾銅山より流れ出す土砂量は年間百万立方メートルに達すると考えられ、このうち粒度の大きいものは上流足利市以北に、土砂は渡良瀬游水池に沈澱し、著しく河床の上昇を招き、二十二年或いは二十四年災害の因をなしたものであります。従つて現在の改修工事は、足利市における計画供水流量を毎秒四千立方メートルと定め、堤防を拡築し、或いは掘鑿によつて河積の増大を図つております。
○松井委員 本請願の要旨は、渡良瀬川上流改修工事は昭和十六年に著工、爾來これが工事の進捗状態は遅々として進まず上流水源地帶は荒廢のまましかもはげ地を水源とする松太、仁用元、久藏本山等の諸渓流より流出する土砂は、年々渡良瀬川の河床を惡條件に導きいたるところ、今次の大洪水を迎え一瞬にして栃木群馬兩縣の流域地區及び桐生足利の兩都市は莫大なる損害をこうむつたのであるが、再建途上にあるわが國産業界において、右兩都市