1979-03-09 第87回国会 参議院 予算委員会 第3号
○政府委員(伊達宗起君) カイロ宣言は、関係部分だけをお答えいたしますが、 又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ズ 右同盟国ノ目的ハ日本国ヨリ千九百十四年ノ 第一次世界戦争ノ開始以後ニ於テ日本国ガ奪取 シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ 剥奪スルコト並ニ満州、台湾及膨湖島ノ如キ日 本国が清国人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華 民国ニ返還スルコトニ在リ 日本国ハ又暴力及貪欲
○政府委員(伊達宗起君) カイロ宣言は、関係部分だけをお答えいたしますが、 又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ズ 右同盟国ノ目的ハ日本国ヨリ千九百十四年ノ 第一次世界戦争ノ開始以後ニ於テ日本国ガ奪取 シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ 剥奪スルコト並ニ満州、台湾及膨湖島ノ如キ日 本国が清国人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華 民国ニ返還スルコトニ在リ 日本国ハ又暴力及貪欲
しかもポツダム宣言第八項は、満州、台湾、膨湖島のような日本国が清国人より盗取したすべての地域を中華民国に返還することにあるというカイロ宣言の履行を記しておるわけであります。 そういうことを考えますと、たとえば日本と中国との間にここで言われているところの新南群島あるいは西沙群島の帰属を規定するものは何一つもない、こういうふうに考えられるわけですけれども、そう考えていいんでしょうか。
「又領土拡張のなん等の念をも有するものに非ず 右同盟国の目的は日本国より千九百十四年の第一次世界戦争の開始以後において日本国が奪取し又は占領したる太平洋における一切の島嶼を剥奪すること並びに満洲、台湾及び膨湖島の如き日本国が清国人より盗取したる一切の地域を中華民国に返還することに在り 日本国は又暴力及び食慾に依り日本国が略取したる他の一切の地域より駆逐せらるべし」こういうふうになっているわけです。
カイロ宣言の先生の御関心の条項は三項目でございますか、「三大同盟国ハ日本国ノ侵略ヲ制止シ且之ヲ罰スル為今次ノ戦争ヲ為シツツアルモノナリ右同盟国ハ自国ノ為ニ何等ノ利得ヲモ欲求スルモノニ非ズ又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ズ」「右同盟国ノ目的ハ日本国ヨリ千九百十四年ノ第一次世界戦争ノ開始以後ニ於テ日本国ガ奪取シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ剥奪スルコト並ニ満州、台湾及澎湖島ノ如キ日本国が清国人
しかしながら、わが国が台湾を放棄する以前に決定されていたカイロ覚書では、日本が清国人から盗取した満州、台湾等を中国に返還させると日を明定することによって台湾の帰属を明確にし、かつその後のポツダム宣言によってこのことが再確認されているのであります。
すなわち一九四三年十一月のカイロ宣言では、「日本国が清国人ヨリ」——「清国人」というのはチャイナのことです——「盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民国二返還スル」、このときには、中華人民共和国政府がないから中華民国といっただけであって、これは中国へ返したという意味です。こういうことは国会の答弁でもおっしゃっているようです。
第三、カイロ宣言において、いま自民党の人のきらいな、台湾、澎湖島のような日本国が清国人かう盗取した、盗み取ったという意味です、盗取したすべての地域を中華民国に返還すると規定され、ポツダム宣言、降伏文書によって日本政府はこれを受諾した。サンフランシスコ条約においては一切の権利、権原、請求権を放棄した。
カイロ宣言には「右同盟国ノ目的ハ日本国ヨリ千九百十四年ノ第一次世界戦争ノ開始以後ニ於テ日本国ガ奪取シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ剥奪スルコト並ニ満州、台湾及澎湖島ノ如キ日本国ガ清国人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民国ニ返還スルコトニ在リ日本国ハ又暴力及貪欲ニ依リ日本国が略取シタル他ノ一切ノ地域ヨリ駆逐セラルベシ」南樺太、千島列島はこのカイロ宣言のどこに適当するのですか。どこなんですか。
○小坂国務大臣 カイロ宣言は、台湾、澎湖島は日本が清国人から奪取したのだから、これは中華民国に返すということを決定しております。宣言は連合国による政策の宣言であります。従ってこの宣言は領土権移譲というような法的な拘束力はないわけです。これは先ほど来条約局長が御答弁したように、条約によればないわけであります。
○小坂国務大臣 これは何度も申し上げるようになりますけれども、われわれはカイロ宣言を見まして、カイロ宣言の中には「日本国が清国人から盗取した」と書いてありますが、台湾、澎湖島についてはこれを中華民国に返還するということを書いてあります。これを受けたポツダム宣言を日本は受諾したのであります。これには「カイロ宣言の条項は、履行せらるべく、」と書いてある。
この台湾に関する問題は、御承知のようにわれわれカイロ宣言を見まして、カイロ宣言において、日本が当時の清国人から奪取したという言葉を使っておりますが、台湾、澎湖島に対してはこれを中華民国に返す、こういうことになっており、日本はポツダム宣言を受諾したのであります。ポツダム宣言には、カイロ宣言の条章は履行せらるべくということが書いてあるのであります。
それから、カイロ宣言におきまして、日本が清国人から奪取したものをもとへ返すのだ、こういうことになっておりまして、しかも日本はそれを放棄した、台湾に対する一切のものを放棄した、こういう事情にありまするので、あとは関係国間の協議によって決定さるべきものだと思いますが、われわれとしてその事実を知っておるだけで、放棄したものが、あれは放棄したがどこへ行くべきものだということを言うべき立場にない、こういうことだと
○小坂国務大臣 御承知のようにカイロ宣言におきまして、日本が清国人から奪取したものはその持ち主に返還されるということで、台湾、澎湖島があげられておるわけであります。われわれはポツダム宣言を受諾いたしまして、ポツダム宣言には、カイロ宣言の条章は履行せらるべくということが書いてあるわけであります。
台湾及び澎湖島のような、日本国が清国人から盗取したすべての地域を中華民国に返還することにあると明記してあるのです。このカイロ宣言がポツダム宣言にそのまま法律的に継承されて、それを降伏文書で継承しておるわけですね。しかもこれはアメリカだけではなくて、カイロ宣言は言うまでもなく、このポツダム宣言は合衆国、中華民国、イギリス並びに後にソビエトが入って、連合国の決定としてやっておるわけです。
ことにカイロ宣言によりますと、満州、台湾及び澎湖島のような日本国が清国人から盗取したすべての地域を中華民国に返還することにあるとあつて、ポツダム宣言によつてカイロ宣言は遵守せらるべしということがあるわけですつが、そうすると賠償の特約だとか、あるいは中国領土の返還の問題とか、澎湖島、台湾、満州あるいは従来日本と中国との間にとりきめられたいろいろの不平等條約の廃棄に基く利益、こういうようなものは今度の日台條約
さらに、同盟国は一九一四年の第一次世界戰争の開始以後、日本が奪取しまたは占領した太平洋におけるすべての島を日本から剥奪すること、並びに満洲・台湾及び澎湖島のような、日本が清国人から盗みとつたすべての地域を中華民国に返還すること、とあります。
同盟国の目的は一九一四年の第一次戦争の開始以後に日本が奪取し、または占領した太平洋におけるすべての島を日本から剥奪すること、並びに満州、台湾及び膨湖島のような日本国が清国人から窃取したすべての地域を中華民国に返還するということにある。また日本国は暴力及び強欲により日本が略取したすべての地域から駆逐せらるべしというのであります。
その声明には、三大同盟国は日本の侵略を阻止し、かつこれ罰するため今次戰争をなしつつあるものなり、右同盟国は、自国のために何らの利益をも欲求するものにあらず、また領土拡張の何らの念をも有するものにあらず、右同盟国の目的は、日本国より一九一四年の第一次世界大戰の開始以後において日本が奪取し、または占領した太平洋における一切の島嶼を剥奪すること、並びに満州、台湾及び膨湖島のごとき、日本が清国人より盗取したる
カイロ宣言は「満州、台湾および澎湖島のごとき、日本国が清国人より盗取したる一切の地域を、中華民国に返還することにあり。」と書いてあります。台湾において法律上、そういうことが言われるならば、満州及び澎湖島についてもやはり法律上、同断であるかどうか。後に大田次官は法律と条約というものにわけて説明されましたけれども、その点私にはよくわかりませんので、十分わかるようにはつきりしていただきたいと思います。