1959-12-25 第33回国会 参議院 農林水産委員会 第20号
昨年の異常な混乱相場から生糸並びに織物の需要は世界景気の立ち直りを裏づけといたしまして、最近におきましては、昨年の手持ち糸の不足もあり、内外ともに需要が増大してじわじわと値段は引き返し、昨今は高値二十万五千円にも達しておるのであります。しかもこの間政府は十八万円価格支持をもって臨時措置法による保有生糸の約五万六千俵が市場に流されておるのであります。
昨年の異常な混乱相場から生糸並びに織物の需要は世界景気の立ち直りを裏づけといたしまして、最近におきましては、昨年の手持ち糸の不足もあり、内外ともに需要が増大してじわじわと値段は引き返し、昨今は高値二十万五千円にも達しておるのであります。しかもこの間政府は十八万円価格支持をもって臨時措置法による保有生糸の約五万六千俵が市場に流されておるのであります。
ただこういうふうに国内の生産をいたしまして、しかもできるだけ国内で自給をいたしたいという形で進んでおります畜産政策の上から考えまして、一挙に前年度から比較して十倍もの輸入が自動承認制であるということのために、自由に行われる、またそれによりまして確かに輸入をいたしまする者の間、あるいは日本の肉市場においての相場の混乱、相場と申しますか、取引上の混乱等があったことも事実でございます。
かくのごとくにいたしまして、昨日遂に大阪三品定期市場は立会を停止するのやむなきに至り、またこのために市中現物取引も極度の混乱相場を現出いたしまして、まつたく底知れない恐慌状態になつてしまいました。