1995-02-21 第132回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
はどういうことであろうかということで、普通に考えられる項目をすべて洗い出しまして、それらの一個一個について、もしそれが原因とすればその後どういう事象が起こるかということを調べていきまして、結局、例えば今回の不具合で申しますと、アポジエンジンの出力が十分に出なかったということが生じますためには、最も可能性の高いのはどの項目であろうかというふうに詰めてまいりまして、先ほども申しましたように、恐らく二液推薬弁
はどういうことであろうかということで、普通に考えられる項目をすべて洗い出しまして、それらの一個一個について、もしそれが原因とすればその後どういう事象が起こるかということを調べていきまして、結局、例えば今回の不具合で申しますと、アポジエンジンの出力が十分に出なかったということが生じますためには、最も可能性の高いのはどの項目であろうかというふうに詰めてまいりまして、先ほども申しましたように、恐らく二液推薬弁
そういう環境に対しまして、実際に、例えば今回問題になりました二液推薬弁のばねの特性がどうなるかというふうな問題を調べますにつきましては、従来の手法としては、普通打ち上げの際に生じますような振動よりははるかに高いレベルのランダム振動を与えて実験を行う、そして、それで何事もなければ、つまり十分にうまく作動してくれれば、恐らく飛行環境の条件のもとでも大丈夫であろうというようなやり方をとってきたというのが一般的
これらの原因につきまして、ただいま申しましたようにいろいろと検討を重ねました結果、まず、アポジエンジンの出力が十分に出なかった原因といたしましては、このアポジエンジンに推進剤を供給いたします二液推薬弁のばねが様変位をいたしまして、その結果、ピストンヘッドとそれからケーシングの間に入り込んで、そのばねがかみ込みましたままで外れなくなってしまったということが、今回の不具合の原因であろうというふうに考えたわけでございます
読み上げさせていただきますと、打ち上ザ飛行時のランダム振動等により、二液推薬弁のばねが横に変位し、ピストンヘッドとケーシングの間に入り込んだ、かみ込みをしたということでございます。宇宙空間の高真空中で摩擦係数が増大し、ばねのかみ込みが外れなくなり、ピストンの動きを妨げ、推薬の流量が制限されたということが、アポジエンジンの出力が十分に出なかったという原因になっております。
(参考2)の(1)のアというところからでございますが、打ち上げ飛行時の振動により、アポジエンジン内の二液推薬弁のばねが予期せぬ大きな様変位を生じまして、ピストンとケーシングの間に入り込み、かみ込みをいたしまして、それが宇宙空間の高真空中で摩擦係数が増大し、外れなくなった可能性が最も高いというふうに推定をされているところでございます。