1992-03-25 第123回国会 参議院 本会議 第6号
私が議員という重責を担う動機となりましたのは、消費税強行導入とリクルート疑獄問題でした。国民の大多数がこの二つの政治的汚点に対して本当に心から怒りを感じ、政治家に対して不信を表明し、政権与党である自民党に対して批判の意思を明らかにした結果が今日の参議院における与野党逆転であろうかと存じます。 以来、国民の意識は政治的に大きく変わったと感じております。
私が議員という重責を担う動機となりましたのは、消費税強行導入とリクルート疑獄問題でした。国民の大多数がこの二つの政治的汚点に対して本当に心から怒りを感じ、政治家に対して不信を表明し、政権与党である自民党に対して批判の意思を明らかにした結果が今日の参議院における与野党逆転であろうかと存じます。 以来、国民の意識は政治的に大きく変わったと感じております。
すなわち、第一に、財政再建に名をかりた公約違反の消費税強行導入は、我が国議会制度史上最大の汚点であるとともに、国民負担率を高めるなど国民に政治に対する不信感を植えつけました。 第二に、国鉄、電電公社等の民営化は、政界、官界、財界の癒着を生み、リクルート疑獄という世界に恥ずべき事件を引き起こし、これまた国民の政治家に対する不信感を招くに至ったのであります。
〔議長退席、副議長着席〕 また、国内に目を転ずれば、国民を欺き、議会制民主主義のルールを根底から否定した一昨年の消費税強行導入と、史上空前の汚染の広がりと規模を持つリクルート疑獄の噴出は、国民の間に深刻な政治不信を引き起こしました。昨年の参議院選挙の結果は、そのような政府・自民党に対する国民の厳しい審判でありました。
私どもは決して消費税を認めるわけではありませんが、当時の竹下内閣は消費税強行導入に当たって、その見返りに大幅所得税減税を公約したのであります。ところが、平成元年度の源泉所得税の税収見込みをとっても、当初の見込みより一兆五千億円以上の増収になろうとしているのであります。源泉所得者などへの税率変更などによって減税はしたのですが、裏腹に総額で増税ということは納得できません。
しかし、先般の衆議院総選挙において自民党は過半数を維持しましたものの、消費税強行導入の裏づけとなっていた三百議席を大きく下回り、国民は消費税に厳しい批判を持っていることが改めて証明されました。 野党は、消費税廃止関連法案を衆議院に今国会提案するため、現在、鋭意立案作業を進めており、税制審議が始まる前に提出が予定されております。
結果、自民党は過半数を維持しましたものの、消費税強行導入の裏づけとなっていた三百議席を大きく下回り、国民は消費税に厳しい批判を持っていることが改めて証明されました。 私どもは、先般の総選挙公約を果たすため、消費税廃止関連法案を今国会に提案するため、現在、鋭意立案作業を進めており、税制審議が始まる前に提出を予定しております。
昨年十一月十日、消費税強行採決の最初の舞台となった衆議院税制改革特別委員長であった自民党の金丸信氏は、参議院選挙の結果に対し、消費税はリコールされたとの認識を表明し、金丸氏の代理として委員長席にあって強行採決を陣頭指揮した海部俊樹現首相は、強行採決に至ったことを今国会の参議院予算委員会において謝罪しました。
昨年十一月十日、消費税強行採決の最初の舞台となった衆議院税制改革特別委員長であった自由民主党の金丸信氏は、参議院選挙の結果に対し、消費税はリコールされたとの認識を表明し、金丸氏の代理として委員長席にあって強行採決を陣頭指揮した海部俊樹現首相は、強行採決に至ったことを今国会の参議院予算委員会において謝罪したのであります。
本来ならば、リクルート疑惑だけでも、あるいは消費税強行に対する国民の反発の大きさだけでも、内閣は総辞職して信を国民に問うというのが良識ある政治家のとるべき道だったはずであります。このことは、近代的議会制民主主義とは言えなかったあの過去の時代においてさえ、気骨のある政治家という方々はそうしてこられたのであります。
昨年十一月十日、消費税強行採決の最初の舞台となりました衆議院税制改革特別委員会の委員長でありました自民党の金丸信君は、参議院選挙の結果に対し消費税はリコールされたとの認識を表明し、金丸氏の意を受け、委員長席にあって強行採決を指揮した海部俊樹現首相は、強行採決に至ったことを参議院予算委員会において国民に謝罪したのであります。
昨年十一月十日、消費税強行採決の最初の舞台となった衆議院税制改革特別委員会の委員長であった自民党の金丸信君は、参議院選挙の結果に対し消費税はリコールされたとの認識を表明し、金丸君の意を受け、委員長席にあって強行採決を指揮した海部俊樹現首相は、強行採決に至ったことを参議院予算委員会において国民に謝罪しました。
ところが、自民党政権は、長年の政権独占におぼれ、この変化の大きな潮流に気づかず、リクルート事件に象徴される腐敗に自浄作用も働かし得ず、消費税強行で生活者の憤激を巻き起こし、展望ない農政で農民にそっぽを向かれ、また、自民党幹部の言動の中には女性の神経を逆なでするものがありました。七月の参議院選挙での自民党の大敗は、この国民の変化を求める意思のあらわれと言わなければなりません。
約束違反に次ぐ約束違反を繰り返した国庫補助負担金一律カットといい、やらないと公約した消費税強行といい、さらにリクルート疑惑隠しと一国の総理としてあるまじき女性問題で批判を受けるなど、政府・自民党には住民本位の地方自治左守れないことはもとより、政権担当の能力も資格もないことはもはや明白と言わなければなりません。
それで、先ほどもお話がございましたけれども、宇野内閣の間はこれは上げないと言いましても、リクルートに対する国民の不信、それから消費税強行に対する国民の不信、そこへ女性問題で三本目の不信が加わってきておるわけであります。この三本のハードルが果たして越えられるかどうか。これはもうおっしゃるとおり、国民はみんな長く続かない、こう考えておると思うのです。
宇野政権は、中曽根、竹下政権が金権腐敗、汚職のリクルート事件と公約違反の消費税強行によって国民の支持を完全に失い、政治運営も行き詰まる中で、自民党の政権のたらい回しによって誕生した政権であります。 このような政治不信、政治危機のもとで誕生した政権の責任者である宇野総理は、みずからに課せられた責務をどのように認識されているか、まず伺っておきたいと思います。
今、日本列島全体にわたって、積年の自民党政治、とりわけリクルート疑惑に示された金権体質、公約違反の消費税強行実施に対して、国民の強い怒りが渦巻いています。今何よりも政治に求められるのは、リクルート疑獄の全容を解明すること、政治的、道義的責任を明らかにすること、そして消費税を廃止することであります。 ところが、宇野内閣の組閣に前後して驚くべきことが明らかになりました。
宇野内閣が、リクルートと消費税強行導入で汚れ、国民の政治不信を招いた中曽根、竹下政権との断絶、政治の革新を断行されるために登場したというのであれば、それを示すために消費税の廃止を行うのは当然のことと言わなければなりません。もしそれを実施せず、竹下前政権と同じように消費税の定着に執念を燃やし続け、消費税の廃止の声を封殺するならば、将来に重大な禍根を残すことは間違いありません。
竹下内閣の消費税強行導入の野望に国会が追随することが、議会制民主主義を破壊することに帰着し、そして国民の政治不信を助長させることは明らかでございます。我々はこれまでの経過を真剣に反省し、国会での論議を再開しなければなりません。さきに指摘しましたように、議会運営の重責を担う議院運営委員長の責任は重大であり、その解任は当然のことであると思います。 以上が提案の理由であります。
また、政府の一般消費税強行の動きに関連して、税に対する国民の意識と関心もかつてなく大きく高まっている中で審議が進められたのであります。 このような中で国民が真剣に求めているものは、第一に徹底的な不公平是正であり、第二には民主主義を基礎とした税財政の再建であります。しかし、本法案の審議を通じて痛感したことは、政府がこの国民の要求に真剣にこたえる姿勢を持っていないことでありました。
いまのような政府の姿勢での一般消費税強行の方針は、国民の理解が得られるはずはありません。このような政府の姿勢で納税に対する国民の信頼と納得も得られるものではありません。