1989-12-11 第116回国会 参議院 本会議 第11号
こうして九法案は本日の委員会において多数をもって採択されたのでありますが、この点、委員の発言中に審議を打ち切って採決を強行したあの昨年暮れの消費税審議とは全く様相を異にしているのであります。今回は、審議の過程ではいろいろとありましたけれども、結果として、昨年の強行採決で失われてしまっていた参議院の良識をここでやっと回復できたと言えるのではないでしょうか。
こうして九法案は本日の委員会において多数をもって採択されたのでありますが、この点、委員の発言中に審議を打ち切って採決を強行したあの昨年暮れの消費税審議とは全く様相を異にしているのであります。今回は、審議の過程ではいろいろとありましたけれども、結果として、昨年の強行採決で失われてしまっていた参議院の良識をここでやっと回復できたと言えるのではないでしょうか。
国会において十分な審議を行わなかったことの責任は、消費税審議を拒否し続けた野党に多くあるのではないか。強行採決を非難するが、そうせざるを得なくした野党こそ責められるべきではないでしょうか。 消費税に反対する民意は参議院選挙の結果に明白に出ており、消費税実施後においても多くの混乱が生じ、消費税批判の声はさらに高まっていると言われますが、これは必ずしも事実に合致しない一方的な見解であると存じます。
特に、昨年の税制改革国会において、社会党は公約違反を盾に時に消費税審議のボイコットを行いました。これは、まさにストライキ以外の何物でもありません。理屈はともあれ、憲法、国会法違反ではないかとの国民の声にどうこたえるか。
我々は、消費税審議の前提として、不公平税制の是正、行政改革の徹底、福祉ビジョンの提示を要求いたしました。これらについてある程度の論議が行われましたが、これらが不十分のままに強行採決が行われたことはまことに残念であります。 不公平税制の是正について、ある程度の論議が行われたのは事実であります。しかし、そのいずれも十分の成果を得るには至りませんでした。
不公平税制是正の協議機関を設置し、協議を消費税審議の前に行うことをこの湯でお約束されたい。 税制改革について政府の掲げるもう一つの旗印は、高齢化社会の到来に備えるというものであります。速いスピードで間違いなく到来する高齢化社会の福祉ビジョンを今提示することは、新しい税制を考えるに当たって極めて重要なことであります。
○鈴木一弘君 昨日の新聞報道によると、大蔵省は再び一般消費税の五十四年導入を目指して税調の一般消費税審議をスタートさせるという方針を決めたということが載っていたんですけれども、今度のこの石油税法案、これはそういうことを背景に持った、一般消費税の先取りというふうに考えていいんでしょうか。