1959-11-05 第33回国会 衆議院 災害地対策特別委員会 第4号
昭和二十八年の台風十三号以来作られて参りました長大なコンクリートの海岸堤防も、今回は全面的に高潮、高波に洗われまして、海水の浸入を許し、漁港、漁船、漁網、水産加工施設、真珠いかだ等、水産施設に莫大なる被害をもたらしましたるばかりでなく、随所に浸水田を作り、沿岸住家、沿海工場等は、細大漏らさず大きな被害を受けたのでございます。
昭和二十八年の台風十三号以来作られて参りました長大なコンクリートの海岸堤防も、今回は全面的に高潮、高波に洗われまして、海水の浸入を許し、漁港、漁船、漁網、水産加工施設、真珠いかだ等、水産施設に莫大なる被害をもたらしましたるばかりでなく、随所に浸水田を作り、沿岸住家、沿海工場等は、細大漏らさず大きな被害を受けたのでございます。
このうち、被害のやはり大きいのは、風の関係で、倒伏がその過半を占めておるような状況でございまして、次いで冠浸水田、潮水害等が見られるのであります。水稲以外におきましては、果樹、蔬菜等が特に顕著に被害を示しておるようでございます。台風十五号におけるあらましの被害の金額についての概況を御説明いたしたのでございます。
先ほど國土局長は岩手縣等も相當被害が甚大の模樣であるというお話があられたのでありますが、東北六縣全體の情報はもつておりませんが、宮城縣の二、三時間前に新聞社の入手された情報によりますると、宮城縣だけで死者六名、行方不明十二名、重症患者十二名、床上浸水千百六十五戸、床下千百二十三戸、流出家屋六十三戸、埋沒家屋二十七戸、橋梁の流出及び破壞が六十九、堤防の決壞が二百七十五箇所、水田の冠水千三百町歩及び浸水田