1955-05-16 第22回国会 参議院 運輸委員会 第6号 しかるに、当時紫雲丸が右げん通行の航行法規を守らず何ゆえに左に切ったか、また第三宇高丸が十二ノットの速力を落さなかったか、などの点で、海難衝突予防法の違反の疑いがあるのではないか。この点まことに不可解なる事件である。いずれにしろ、国鉄当局の責任は免れないではないかと思われる。 第二に、紫雲丸、第三宇高丸の上下便のコースはすれ違っているが、衝突の現場は上下便の最も近く出合う危険な地点である。 木島虎藏