1987-06-17 第108回国会 参議院 国民生活に関する調査会 閉会後第3号
この海上浮体ビルの問題としましては、技術的には船舶の延長上で議論できるわけでございますが、地域によっては気象海象状態が日本の沿岸でもかなり違うところがございます。そういうところでもって、あるところでできたといってもほかのところでは全然違う形態でなければいけないということが起こりますので、そういうところを技術的に十分詰めていきたいと思います。
この海上浮体ビルの問題としましては、技術的には船舶の延長上で議論できるわけでございますが、地域によっては気象海象状態が日本の沿岸でもかなり違うところがございます。そういうところでもって、あるところでできたといってもほかのところでは全然違う形態でなければいけないということが起こりますので、そういうところを技術的に十分詰めていきたいと思います。
どのぐらいの船がどういう状態でどれだけの破口が出てどれだけの油が出る、そうしてそのときの気象状態、海象状態がどういう状態であるかというようなことが具体的になかなか想定がむずかしい。そこで私どものほうは、絶えずいろいろなケースを想定しながら、いまお話の出ましたような限度というものを把握するようにつとめております。
船の大きさから、種類から、場所、そのときの気象状態、海象状態、いろいろあるわけでございまして、まあそれらのすべてに対応できるということが一番望ましいというふうに考えまして、私どもも鋭意それに沿うべく努力をいたしております。しかし実際問題といたしますと、なかなかそうはまいらないわけです。
現地におきまして、一部新聞報道等の内容の真偽につきましては、実はまだよくわかりませんが、天候、海象状態がよくないということで非常にあせりを感じておるというふうなことは、私は事実であろうと考えます。したがいまして、私どもはこの天候状態というものに非常に気を配っております。
このような中で、海難を少しでも減らし、海上の安全を高めていくためには、船舶が時々刻々の気象、海象状態を把握し、また警報、情報等によって航路の状態を知っていなければなりません。さらにまた、万一海上で海難が発生した場合、直ちにこれを知り、救助に当たらなければならぬのであります。しかも、これらはすべて船の性質上無線通信による以外にはありません。