1960-06-16 第34回国会 衆議院 農林水産委員会 第33号
ことに、非常に従来の施設が考え方によったら不合理な場所にあったり、当然原形復旧でなしに全面的な改良復旧をしなければ、流された施設というものを失ったばかりでなく、将来操業もできないというような問題、たとえば、北海道における海産干場のごときは、これは重大な関心を持っておる。
ことに、非常に従来の施設が考え方によったら不合理な場所にあったり、当然原形復旧でなしに全面的な改良復旧をしなければ、流された施設というものを失ったばかりでなく、将来操業もできないというような問題、たとえば、北海道における海産干場のごときは、これは重大な関心を持っておる。
被災者は零細な沿岸漁業者が多く、十勝沖地震津波の被害からの立ち直り途上で再び災禍に見舞われ、住宅はもちろん、漁期に入っている現在、漁船、海産干場等、あすからの生産手段のほとんど大部分を失ったという悲惨な状態に置かれている次第であります。
(二) 北海道における個人所有にかかる海産干場の災害復旧事業については、今後所有形態又は利用方法の近代化をはかることを条件として事業費の一部の補助を考慮すること。 (三) 地方公共団体が維持管理する海岸施設、漁港施設等公共土木施設の災害復旧事業又は漁港施設、防潮堤、防潮林等の新設改良事業に対する国の負担又は補助については伊勢湾台風と同様の特例措置を講ずるものとすること。
なお、海産干場の復旧についても、現状はその所有形態か複雑であって、漁協所有のもの、漁業者個人有のもの、あるいは不在地主的所有形態のものがあって、これが復旧には相当の困難が予想される反面、この干場の復旧なくしては漁業が円滑に行なわれない実情であるから、この点に関しては、海産干場の所有形態の近代化を推進するとともに、特別の考慮を払い、国庫助成の道を開き、これが早期復旧されるよう措置すること。
特に今次台風によります海岸の侵食は非常にはなはだしく、民家の流失、船揚場、海産干場の喪失等、非常に大きな被害が生じたことにかんがみましても、恒久的に海岸保全施設の必要性が痛感されるわけでございます。これに対しましては、積極的な国庫の助成を要望いたしたい、さように考える次第でございます。