2001-06-04 第151回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
先週、台湾側の中台交渉の窓口になっております海峡交流基金会の顔副秘書長が講演をしました。その中で、アメリカの政府が中国を長期的な競争相手とみなせば、アメリカの一つの中国政策と七二年体制は空洞化してしまう、台湾との関係は実質化する可能性が出てきた、こういうことでございます。 この問題は、やはり我が国としては態度をきちっと表明する必要があるのではないか。
先週、台湾側の中台交渉の窓口になっております海峡交流基金会の顔副秘書長が講演をしました。その中で、アメリカの政府が中国を長期的な競争相手とみなせば、アメリカの一つの中国政策と七二年体制は空洞化してしまう、台湾との関係は実質化する可能性が出てきた、こういうことでございます。 この問題は、やはり我が国としては態度をきちっと表明する必要があるのではないか。
ですから、現在の台湾の対中国政策を担当する大陸委員会あるいは交渉の窓口にある海峡交流基金会、こういうところとの話し合いも詰めていかなければならないし、簡単に行けばいいということではない。 むしろ、中国と台湾との間の関係において今一番重要な意見の違いというのは、一つの中国というこの原則をどうするかという問題なんです。
ですから、やはり陳水扁さんの今後の動向というものは、政策というものは、よりいろんな、国民党が残している、あるいは現在持っているそういう制度、つまり大陸委員会、海峡交流基金会という窓口、それから今言った、先ほどのかなり準備していた問題とか、そういうものも含めてやはりいろいろ対話をしていく、調整しながら聞いていく、協力を願う、そういう形で進めていかざるを得ないだろうと。
中台間では、最近、中台間の事務レベル協議が開かれていて、台湾の対中窓口機関であります海峡交流基金会理事長の年内訪中の実現に向け努力することで一致するなどしていて、中台間の関係改善の兆しも見え始めている一方で、中国は、財政赤字にもかかわらず、国防費に関して大幅増額を認めて軍備の近代化を加速させている。他方、台湾側も、このような中国の動きに対しては強い懸念をしている。
台湾の当局も以前ほどではないですけれども若干機関によって色合いが違いまして、先ほど若林先生がおっしゃったように、大陸委員会は大分保守的というか慎重派、海峡交流基金会はそれよりは積極的、あと経済部もかなり積極的というような色合いになるかと、印象ですが思います。
行政院の大陸委員会という部局がございますが、選挙中に私がそこの方と話したときに、いや、三通一二通と言っているのはマスコミがそういうふうにしているだけであって、我が政府の方の優先順位は敵対状態の終了という問題をまずやっていくのが第一歩なんだということでありますが、中国との接触のためのいわゆる半官半民の海峡交流基金会というところへ参りますと、やはり三通をやっていくというようなニュアンスの発言も聞かれました