1949-12-01 第6回国会 衆議院 本会議 第22号
(拍手) ことに、食糧の国内自給態勢の強化は、日本経済自立の大前提であるのに、政府はこれについて何らの計画もなく、また海外食糧事情の趨勢についての見通しもなくして、本年百五十万トンの主食増加輸入を決定し、明年度三百七十万トンにも上る輸入をなさんとするところに、国民的不満と農民の懸念があることは否定できない。
(拍手) ことに、食糧の国内自給態勢の強化は、日本経済自立の大前提であるのに、政府はこれについて何らの計画もなく、また海外食糧事情の趨勢についての見通しもなくして、本年百五十万トンの主食増加輸入を決定し、明年度三百七十万トンにも上る輸入をなさんとするところに、国民的不満と農民の懸念があることは否定できない。
(拍手) さらに大きな問題といたしましては、このような低米価政策と、一方におきましては海外食糧事情の好転による輸入食糧の増加、あるいはいも類の統制撤廃の方向など、一連の施策にかんがみまして、今や日本の農業は世界の農業と真正面に対決せねばならないのでありまして、脆弱な基盤に立つ日本農業の大きな危機であろうと思うのであります。