1980-03-14 第91回国会 参議院 予算委員会 第8号
渡部さんのお話によりますと、何か政府がやればとまる、やらないといけないというように受け取れますけれども、下手にやると私はかえって危ないと思っておるわけでございまして、海外物価高の公正な転嫁が行われておるということであるとよろしいのでございますけれども、そうでない限りにおきまして、その事実がわかりますならばそれに集中的に対応策を講じていくということ、それが明らかになってまいりましたら果敢に行動に出にゃいかぬと
渡部さんのお話によりますと、何か政府がやればとまる、やらないといけないというように受け取れますけれども、下手にやると私はかえって危ないと思っておるわけでございまして、海外物価高の公正な転嫁が行われておるということであるとよろしいのでございますけれども、そうでない限りにおきまして、その事実がわかりますならばそれに集中的に対応策を講じていくということ、それが明らかになってまいりましたら果敢に行動に出にゃいかぬと
しかし他方では、御案内のように昨年十一月から円安に転じたものですから、さらに海外物価高も加わりまして、卸売物価が十一月以降、それまで低下しておりましたのが上昇してきているというのが最近の一つの問題点かと思います。ただ、消費者物価はまだ依然きわめて安定しておりまして、大体前年に比べて二%台、二・五%程度の上昇にとどまっております。大体そういう状況でございます。
ただ、私どもがねらっております物価抑制効果は、最近卸売物価の上昇の原因は、先ほども申し上げましたように一つは円安、一つは海外物価高ということで、やや輸入インフレ的に触発されたわけでありますが、仮にこれが国内に転嫁される、ある程度コストが上がる、国内物価に転嫁するのはやむを得ないところかと思いますが、いまのような金融緩和の状態が続いておりますとそれが非常に転嫁されやすい状況になるように思います。
まず第一には、物価上昇の原因等についての御発言でございますが、毎々申し上げておりますように、昨年来の物価上昇は、コスト要因としての海外物価高、需給要因としての国内総需要の拡大など、多くの要因が複雑にからみ合って生じたものでありますことは、申し上げておるとおりでございます。
○国務大臣(田中角榮君) それは、海外物価高の要因がありますし、結局は国内においていろいろ買いだめをするような資金もあるじゃないかとか——それは一般大衆ではなく企業間でですね、それは確かにあるんです。
これは卸売り物価に寄与しておる寄与率を申し述べますと、十一月の卸売り物価に寄与しておる海外物価高要因は四六%でございますから、これはもう約半分であるということで、これは世界的にもそうですから、これは主要工業国全部大体賃金アップによるところのコストアップがどうだとかという計算をみんなしておりますが、賃金の分はそんなに大きくないんです。
○愛知国務大臣 海外物価高に対して私の一番の懸念は、第一にはやはり一次産品の輸入が非常に多いわけですから、これに対してはさしあたりはやはり価格補給的な考え方で、財政面からも相当の協力をしなければならないと思います。 それから恒久的には、やはり食料等についてはもう少し、米以外の自給度を高めることであろうかと思います。
さらに、過剰流動性とそういう海外物価高というものから来る一種の投機的な動きが加わる。それから第四番目には、これはやや長期的なんですけれども、公害の問題あるいは環境コストといわれるような面で、やはりコストアップの要因がある。それと最近、賃金の上昇に伴って、特に中小企業等においてはだんだんコストインフレ的な要因も加わっているというようなところだと思います。
この結果、特需を中軸といたしました生産、貿易等の拡大と、商業輸出の増加及び海外物価高を反映する物価上昇等は、経済の規模を著しく拡大いたしたのであります。