1949-11-18 第6回国会 参議院 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第6号
併し来たのであるからというので、夜遅くあそこの大連埠頭の海口検疫所というところに收容されまして、その晩から……。
併し来たのであるからというので、夜遅くあそこの大連埠頭の海口検疫所というところに收容されまして、その晩から……。
○証人(杉田敏次君) そうして海口検疫所で私達は保護されたのであります。それでいろいろの世話をしてくれましたのは旅大行政公署、それから大連の日僑勤労者組合がいろいろ世話をしてくれました。と同時に、当日から直ぐさまあそこの公安委員が鉄砲を持つて私達の護衛に当つてくれました。そこではもう直ぐ船が来ると思いながらいろいろな教育をさせられまして、八十二日間滯在するの余儀なきに至つたのであります。
また旅大の海口検疫所におきまして、いろいろ学習を受け、いろいろのせわを受けていた間にも、そういつた中共当局の意思が発表されたそうであります。従いまして、促進というものにつきまして、日本側の措置はもとよりでありますが、中共側においても、その段取りができて来たというふうに、われわれは見てもいいのではないかという状況でございます。