1958-02-27 第28回国会 参議院 運輸委員会 第7号
ですから、私は金融関係については、特別の、何といいますか、仮称、海事金融公庫というものを設置して、そして造船資金は全額国の出資による公庫を作って、そして長期の計画を立てていく、こういうことを考えてみたらどうだろうかと思うのですが、大臣、どうですか。
ですから、私は金融関係については、特別の、何といいますか、仮称、海事金融公庫というものを設置して、そして造船資金は全額国の出資による公庫を作って、そして長期の計画を立てていく、こういうことを考えてみたらどうだろうかと思うのですが、大臣、どうですか。
○国務大臣(中村三之丞君) 海事金融公庫というようなものが私はできればいいと思うのでございますが、ただいまのところ、私どもはこの下半期にかけての金融情勢というものを見ていかなければならぬし、ことに、預金がどこまで伸びていくか、それから重要産業にはどれだけの金が配分されるかというような点も、今私ども考えております。
○国務大臣(中村三之丞君) 海事金融公庫、これはすぐれた構想だと思いますが、ことしはやらなかったのであります。しかし、情勢によって、私も在任しておりますれば、こういう方面には構想を練ってみたいと思います。
昭和三十三年度外航船腹四百万総トンの保有の目標が立てられておりますが、その計画の実現につきましては、海事金融の特殊性と、ここ数年来海運企業の経常の困難にかんがみまして、特に船舶建造資金の調達に困難を来しておることは、各位御承知の通りでございます。これにつきましては、具体的にどういう方法でこの金融の困難を打開して行くかということに、ただいま檢討を加えておるのでございます。
それから最後に海事金融公庫、これは特殊の海事金融機関を置きまして、これによつて海事金融を円滑に進めたいという方式でございます。大体この三つの方式をただいま考えまして、関係各省とも折衝を始めております。
ただ今日の段階におきましても、造船が国策として第一級に位する重要性のあるものであるとするならば、例えば海事金融についての特殊の制度というものを作る必要がある。
それは私どもかりに名前をつけて海事金融公庫というようなものを設けて、それには今の開銀がやつております財政融資の仕事を持つて行く。また同時に、これはまだほんとうに案までも行かないもので、今日もその相談をいたしておつたわけでございますが、今申しましたように、銀行に聞けば、なかなかできない、金はないと申しますが、船会社の方で自分の力で金をこしらえ得るところもあると思うのです。
そして三十年度からは、たとえば海事金融公庫というような形のものをつくることも考えなければならぬと思うて、今研究しておる、これを事務的にひとつ各省の間で研究してくれということになつております。今その研究の資料を私のところでこしらえておりまして、これを大蔵省あるいは経審の関係者と打合せをいたしておるのであります。
○大西(正)委員 基本的ないろいろな海事金融公庫のような考え方、けつこうでありますが、今の話では当面十次船に着工するためには、とにかく市銀に対する担保力の増強ということが必要である、この点について今話を進めておる、こういう話であります。これはいつごろ妥協の見通しがつきますか、話合いは成立しますか。
それから元加を認めたのはけしからぬじやないかということですが、これは占領当時において、あれほどやかましい占領軍でさえ、海事金融というものは長期のものであり、しかも建造中の金利はすえ置くのが当然であるというふうな、非常にものわかりのいい考えでやつてくれたのです。
これは占領当時におきましても、海事金融というものの性質がそういうものだというので、当時日本の海運に非常につらく当つていた占領軍がそういうふうな条件を認めてくれておるわけであります。
少くとも国際水準の金利に持つて行きたい、かようにして最初は海事金融公庫をつくろう、こういう思想から始まつたのでありまして、これは国際水準並にしようという考えから三分五厘というのが出たのであります。
○有田(二)委員 さらに海事金融について御意見を承りたいのですが、ただいまの海運界は、もうすでに金融界で操作する域を脱して、大きな政治問題になつておると思うのでありますが、今日のこの海運、造船これに対する金融に対して、日銀総裁としての御所見を承りたいと思います。
船舶金融のような特殊な金融は別個の金融機関、たとえば海事金融公庫というものをつくつてそれを通じてやるのが、私は船舶金融を円滑ならしめるゆえんであろうと存ずるのでございます。この点につきまして、大蔵大臣はどういうお考えでございましよう。
○岡田(修)政府委員 海事金融金庫の構想は非常に古くからございまして、海運関係者では何とかこれが実現をしたいというので戦前から努力を払われており、戦後におきましても、船舶公団が解消いたしまするとともに、見返り資金の融資という方法がとられました。
そこでこの造船金融の抜本的解決策としましては、海事金融制度の確立が久しき以前から論議され、要望されて来ましたが、この際船舶金融について別個な制度を設けることが、資金的にも又運用の面から申しましても、最も望ましいと存ずるのであります。
そこでこの造船金融の抜本的解決策として、海事金融制度の確立が久しく以前から論議され、要望されておりましたが、目下考えられている開発銀行の利用も結構でありまするが、この際船舶金融について別個な制度を設けることが資金的にも又運用の面から申しましても最も望ましいと存ずるのであります。
○山口(伝)政府委員 これは先ほど申しましたように、この元金の管理運用をはかるために、政府も加えまして労使三者構成の委員会ができまして、そこで最も有利ということと、それからいろいろ海事金融等のこともありまして、一流の銀行あるいは信託もしくは興業債券等もやつて、利子は最大限には行つておりませんが、非常に安全な保管という意味からは、十分委員会で論議をして、その決定に従つた管理運営で出た金利がこれだけなのであります
○国務大臣(山崎猛君) 運輸省で考える海事金融の機関は、狙いは低利、長期の造船資金を調達することを狙いとしておるのであります。今度の開発銀行は、運輸省の狙いとしておる長期低利の造船資金をこの銀行によつて充たすということは、まだ私は考えられないと、こう思つております。
ちよつと私から運輸大臣がお見えになつておるので、海事金融金庫というか、海事金融機関が運輸大臣のほうでいろいろ問題になつておると思うのですが、今度開発銀行ができますと、今海事金融金庫でお考えになつていたものは、全部開発銀行に肩代りというか、背負つてもらつて、おのずからスムースに行くというふうなお考えなのかどうか。
○山縣勝見君 只今海事金融に対する大蔵大臣の基本的なお考えを承わつたのでありますが、先日の大蔵大臣の財政演説の中にもたしかあつたと思うのでありますが、海運とか電力とかいう基本産業に対しては、その重要性から見て、見返資金の融資であるとか、或いは又預金部資金の活用をいたすということを言つておられるのであります。
こういう考えでおるのであります、船舶公団その他の今までの経験から申しまして、只今のところ私の海事金融に対する気持は以上のごときものであります。
第一には、海事金融の問題について大蔵大臣にお伺いしたいのであります。一体我が国の海運業は、これは他の産業でも或る程度同様であると思うのでありますけれども、戰前六百万トンを超える船腹を持つておりまして、世界の各地に進出しておつたのでありまして、相当にいわゆる資本の蓄積もあつたことは事実であると思うのであります。
海事金融は低利であり、長期でなければならないという特殊の条件を持つておりますので、どうしてもそうならなければならないと考えておるのでありますけれども、今日の国のあり方の関係上からも、ひとり大蔵大臣のみならず、それらの意味をも含めて思う通りに進まない状態にあります。
お伺いしたい点は、造船育成の見地から、今後長期の低利の貸付を目的とする全海事金融方式というようなものを、急速に具体化する方針はないか。あるいはまたもつと具体的に言うならば、海事金融公庫ですか、こういうものを設置する考えはないか、海事金融に関してのあなたの御所見を伺つておきたいと思います。
○川崎委員 この海事金融公庫の設立ということは、非常に海運界が希望しているだけでなしに、運輸当局自身も、約二年ほど前から具体的な構想を持つておるようです。それは大蔵大臣がこの海事金融公庫に対して反対しているということの御遠慮から、今のような答弁が出ていると思いますが、そういう点はありませんか。
融資関係にいたしましても、ほとんど中小企業面の海事金融は行き詰つておる。市中銀行は、大体沿岸の方の中小企業の海運融資というものは全然考慮されておらない。そのために機帆船海運はほとんど壊滅状態になつておる。しかも中小企業として沿岸の堅実な鋼船に切りかわるという必死の中小企業者も、ほとんど海運界から抹殺されておるような現状になつておる。
政府はすべからくこの点に関し早急に明快なる施策を講ずるとともに、これが恒久的な対策として、海事金融を含む長期金融施設を設立する必要があると考えられるのであります。 以上をもつて私の趣旨説明を終りまするが、わが国民性の安定並びに産業振興は実にかかつて船腹増強にあることを明察せられ、わが国復興を念願せられるところの各党諸君の絶大なる御賛同をお願いする次第であります。(拍手)