2013-11-14 第185回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第7号
このタンクの構造の特徴でありますが、浮き屋根式といいまして、屋根が液体の上に浮いております。内容物が揺れますと一緒に揺れまして、飛び上がる。飛び上がって側板に衝突すると、金属と金属の衝突で発火する、そういう現象が起こったということであります。 東京湾、伊勢湾、大阪湾も同じでありますが、右側の写真は東京湾であります。 東京湾には、この浮き屋根式タンクが六百基ございます。
このタンクの構造の特徴でありますが、浮き屋根式といいまして、屋根が液体の上に浮いております。内容物が揺れますと一緒に揺れまして、飛び上がる。飛び上がって側板に衝突すると、金属と金属の衝突で発火する、そういう現象が起こったということであります。 東京湾、伊勢湾、大阪湾も同じでありますが、右側の写真は東京湾であります。 東京湾には、この浮き屋根式タンクが六百基ございます。
液状化現象ですとか長周期地震動というのは極めて大きな問題でありますし、また、特に長周期地震動に関しては、浮き屋根式タンクといいますと、なかなか解決策が、現実の問題として見つけるのが困難じゃないのかなというふうに直観的には思うんですけれども、そうしたことも含めて、やはりどういった災害が起きるんだろうかということを予見しておくことは非常に重要なことだというふうに思うんです。
○川端国務大臣 この大容量泡放射システムが有効というか、どうしても必要なのは、浮き屋根式屋外貯蔵タンクの現象だというふうに聞いております。
○政府参考人(荒木慶司君) 消防庁におきましては、平成十五年の十勝沖地震によります浮き屋根式タンクの全面火災を受けまして、石油コンビナート等災害防止法の一部を改正したところでございます。これによりまして、大規模な浮き屋根式タンクを所有する特定事業者は、平成二十年十一月末までに大容量放射による消火システムの配備が義務付けられたところでございます。
そこまでいかない、被害が大きくならなかったとしても、二〇〇三年九月の十勝沖地震のときのように、長周期地震動で、三大都市圏のコンビナートの石油タンクでは、浮き屋根の破損だとか、フローティングルーフと言われる、委員長もびっくりしはるかと思うんやけれども、直径七十メーターとか八十メーターの大きいタンクですよ。
それで、三年前の二〇〇三年九月の十勝沖の話を先ほどいたしましたが、三大都市圏にはこの浮き屋根式のタンクだけで一千八基あるんですね。それだけのタンクがありますから、長周期地震動のときに、苫小牧の幾つかのものでも、六つのタンクで浮き屋根が沈没してしまって、全面火災になったりスロッシング現象でリング火災になったものが出ているわけです。
○政府参考人(板倉敏和君) 石油タンクにつきましては、設置する地盤、タンク本体に関して技術基準を定めておりまして、さらに十勝沖地震等の被害を踏まえ浮き屋根の技術基準を強化するなど、耐震性については万全を期しているところでございます。
○吉井委員 さらに、消防庁の方の調査では、この十勝沖地震の長周期地震動で、苫小牧の出光興産で、一つは、浮き屋根がうんと上がった、四メートルも浮き屋根が上がってしまう、そこから油が漏れるということであったということも伺っているんです。
○大石政府参考人 消防庁におきましては、平成十五年の苫小牧における石油事故を受けまして、直ちに技術基準の検討会を設置いたしまして、消防研究所における原因調査の結果それからこれまでの消防研究所における研究成果を踏まえ、さらには、この研究会におきまして浮き屋根の損傷メカニズムが解明されましたので、その結果に基づいて、浮き屋根の構造基準を定めるなどの技術基準の改正を行ったところでございまして、この基準にのっとって
十勝沖地震におきましては、石油タンク設置場所の地盤特性によりまして、長周期地震動の影響によって、従来の想定以上の大きないわゆるスロッシング、液面揺動が発生しまして、六基の石油タンクの浮き屋根が損傷して、その後浮き屋根が沈下してしまう事態になったわけであります。
だから、ずっと前から取り組んでいらっしゃったのに、浮き屋根のスロッシング現象なんかを考えた対策というのをきちっとやらなきゃいけないのに、どうしてこんなに遅かったのか。 ですから、その点で私きょう伺っておきたいのは、これは政府参考人に伺いますが、消防機関や大学、研究所でのこの問題の取り組み、スロッシング現象等浮き屋根タンクの問題についての取り組みの現状はどういうふうになっているのかというのが一つ。
浮き屋根式タンクは全国で二千四百ほどございますけれども、ただいま御指摘のやや長周期震動の影響を強く受ける地域に約七割ぐらいは集中しているものと考えますが、これは必ずしも厳密な区域ではございませんので、大ざっぱな数字としてとらえていただければと思います。 改修期限につきましては、先ほど申し上げましたとおりでございます。
○吉井委員 次に、浮き屋根式タンクの方です。 要するに、消防研究所の解析結果では、タンクの液面揺動が大きくなるやや長周期震動が予測される区域として、苫小牧、秋田、酒田、新潟、東京、横浜、大阪が挙げられているんですが、この地域には浮き屋根式のタンクは何基あって、いつまでに改修を終わらせるということにしているのか、これは政府参考人の方からでも結構ですが、伺っておきます。
苫小牧で例の浮き屋根式のタンクの火災がございました。今回の、コンビナート業界というか石油業界とか消防業界でも初めての火災だと、日本ではですね。今まで経験がないと。私も実際行ってみて、見てきたんですが、かなり巨大なタンクがたくさんございます。
ただ、今回の十勝沖地震の教訓からいたしますと、やや長周期の地震動の影響と考えられる損傷事例でありましたので、今後想定されます大規模地震時において屋外タンク設置地域ごとに予想される液面揺動を想定いたしまして、これに対して浮き屋根の浮き機能が十分確保されるような構造の強化についても検討いたしているところでありまして、その結果を待って事業者に耐震事業をお願いをしてまいらなければならないと考えております。
○政府参考人(林省吾君) 浮き屋根式のタンクの防災対策につきましては、過去に起こりました事例等でいろいろと防災対策の強化を図ってきているところでありますけれども、しかし現状の対策は、リング火災と申しまして、タンクの浮き屋根周縁部の火災に対する対策を講じておけば十分であろうと、こういう考え方と、またそういう想定に基づきました防災体制になっているわけであります。
次に、むつ小川原石油備蓄は、国家石油備蓄事業の第一号会社として、昭和五十四年に設立されて以来基地の建設を進め、現在五十一基のタンクで石油公団から寄託を受けた約四百二十五万キロリットルの石油を保管しており、タンクを二重構造の浮き屋根にして積雪対策をしているほか、安全防災体制の整備には万全を期しているとの説明がありました。
具体的には、当時浮き屋根式タンクで容量一万キロリットル以上のタンクが三十四基あって、全部油が入っていたのではないようですけれども、被害のあったタンクが十一基、そのうち十基から石油があふれ出たと。揺れの高さの最高は規制値の二倍以上の四・五メートルにも達していたということであります。これが事実であれば、当然規制基準を見直す必要があると思うんでありますが、まずこの点消防庁にお尋ねをします。
原因が何だったかというのでいろいろ調べてみたら、雪を解かす散水管、それから浮き屋根、こういうのが摩擦してそれから発火したんだ、こういうようなことになっておりますが、いまタンクはほとんど浮き屋根が主流になっているので、実際にこれが原因だとすると、雪国のタンクというのは全部危険なので、何とか対策を講じなければちょっと困るじゃないかと思いますが、消防庁、いかがですか。
○小池説明員 ただいまの御質問でございますが、十一月二十四日の午前七時ごろ、浮き屋根式の原油タンクからの漏れを巡回従業員の見回りによって発見した事故でございまして、原油タンクの受け入れ配管口の下部付近から油がしみ出ている状況を発見いたしたわけでございます。
ただ、現在のタンクの構造から見ますと、タンクの大きさが非常に大きくなってまいりますというと、屋根が浮き屋根方式になってまいりまして、この浮き屋根方式になりますと、タンクの火災というものは大体浮き屋根と本体との間のいわば油が出やすい部分、この部分のリング状火災になってまいります。
○赤桐操君 そうしますと、浮き屋根式のタンクが地震に対して危険度が高いと、こういうことで一つの教訓としてここに述べられておるわけでありますが、その後の指導によって地震に対する危険度は大体万全の体制になったと、こういうように考えてよろしいのですか。
○政府委員(佐々木喜久治君) 浮き屋根構造につきましては、この際いろいろ問題点ということを掲げてございますが、現在の時点におきまして考えられる改善措置というものは講じておるわけであります。ただ、浮き屋根の特徴といたしまして、どうしても浮き屋根自身と、それからタンク本体との摩擦という問題は避けられない問題でございます。この辺がまだ問題としては残っておるような感じがいたしております。
○説明員(山中正美君) 石油タンクからの炭化水素ガスの発生防止でございますけれども、私ども四十八年度に当時の鉱山石炭局長名で、石油リファイナリー各社に対しまして、一応石油からの炭化水素というのは、もっぱら原油あるいは揮発油のタンクから発生するものでございますので、その種類の、いわゆる揮発性の石油ガスが発生するタンクにつきましては、五千キロリットル以上のタンクについては、浮き屋根式に変えるように行政指導
そのほかに五号タンク、これは戦後できたらしくて丸型のいわゆる浮き屋根式ですか、こういうタンク、これが千五百九十キロリッター。どうもいずれも航空燃料らしい、こう言われているのですね。私も現地で油を指でつまんでみましたが、非常にさらさらして、重油なんかじゃないことは明確だ。この一号、三号は抜き取ったと米軍は言っているわけですが、本当に抜き取ったのかどうか、これは現場へ行って確認なすったのですか。
○参考人(井上威恭君) この昭和四十九年に起きましたいろいろのメンテナンスの不備その他の事故はどういうものがあるかと申しますと、いろいろあるわけでございまして、たとえばある石油製油所の浮き屋根がドレン弁が故障しておって緊急排水の水シールが不完全なために、雨水が降ったときにそれが沈下してしまったというようなものは、明らかに水シールの不足があったというようなこともございます。
したがいまして、フローティングルーフの場合とは目的が違いますので——フローティングルーフのタンク、いわゆる浮き屋根式のタンクは、中に入っております油の蒸発を防ぐ構造でございますので、これはガソリンだとか、あるいは原油、またナフサに多く用いられるタンクでございまして、重油の場合にはかさ型のコーンルーフか、あるいはドームルーフタンクが用いられるのが普通でございますので、コーンルーフでなくて、ドームを用いたというのは
特に浮き屋根、フローティングルーフのタイプの場合には、わずかな沈下でありましても、フローティング部分のジョイントがどのように動くか、微妙な重要な問題であります。
この沈下パターンが非常に重要なのは、浮き屋根でございますと、油面に沿って上下をいたしますので、タンク側板とある傾斜の角度をもって天井が作動します。それはタンクの側板と屋根のシール部分、ここの余裕が約十センチ程度でございますから、タンクの直径と高さによって、おのずから許容沈下量は決まってくるわけです。これは二百分の一よりははるかに小さなものです。
ただ不等沈下という問題は、総合判定基準の中の私の案では第一の項目でございまして、参考までに申し上げますが、地盤の構造も考えて、タンクの直径も高さも、タンクの構造、たとえば屋根が固定をしておるか、動くか、要するにフローティングルーフ、浮き屋根ですね、そういうものを考慮して、私は許容沈下量の試案をつくっております。
そういうようなこともございますが、いずれにいたしましても、私どもは、現在すでに固定発生源からの炭化水素については、大規模な石油タンク類とか石油スタンドについて、フローティングルーフ、浮き屋根構造といったもの、あるいは蒸気の回収装置等の施設の設置を行政指導によって実施しておるつもりでございます。
新工場のいわゆる火災の原因というものについては、私どもの伺う範囲においては、タンクの浮き屋根が地震によって内壁と摩擦して過熱発火の一つの要素になったといわれておる。二番目には、地震の衝撃によりまして原油がゆれて静電気を起こした、それが第二の原因だ。こういうことで直接震災によりますそういう発火原因という事態が発生した。