1959-10-13 第32回国会 衆議院 大蔵委員会 第6号
特に私は具体的な例を出して恐縮でございますが、大分県の高田市の塩業は、これはごく歴史もいわゆる入浜塩田としては古い。三百年来の土地柄なんですけれども、真空式工場設計等のいわゆる最近合理化の過程においては割に新しいのでございます。
特に私は具体的な例を出して恐縮でございますが、大分県の高田市の塩業は、これはごく歴史もいわゆる入浜塩田としては古い。三百年来の土地柄なんですけれども、真空式工場設計等のいわゆる最近合理化の過程においては割に新しいのでございます。
たとえば流下式塩田一ヘクタールに従事しておりまする従事員を見ましても、整理合理化したところにおいてはかなりな人数の減少があるけれども、従来の入浜塩田時代の労務者を離職させるのは工合が悪いというので、そのまま引き継いでいるようなところは、一ヘクタール当りの人数がかなり多い。そういう点についても、できれば合理化をはかってもらいたい。
このことは、先年入浜塩田が流下式に転換いたしまして、このときに約五分の四の大量の労働者が生産施設の合理化によりまして職を失ったのでありますが、それらの失業者が現在ほとんど安定した職についておらないという現状からも、間違いなくこのようになるだろうというふうに私は考えるわけであります。
流下式塩田の改良を始めました当時におきましては、きのうもいろいろ御質問があったようでありますけれども、私どもといたしましては、当時は、入浜塩田の全国の成績が大体平均百トン、これが五割増しまして百五十トンになれば非常な成功である、これは、公社だけでなしに、当時の塩業者がこぞって認めておったところであります。
その次に公社でお考えになっておるのは、一応塩田整理を、対象塩田の面積を六百ヘクタールというふうにお考えになっておるようなんですが、そのうち入浜塩田は約半分くらいと考えております。そうすると、あとの三百ヘクタールくらいは、その大部分が流下式というふうなことになるのですが、もしこの流下式ということでありますれば、これは非常に多額の国家資金を中心とする大きな投資をしているわけです。
従来の入浜塩田の全国の平均は大体百トンと言われております。ところによりましては百三、四十トンぐらいとっておったところもありますが、また低いところは六十トン、五十トンというところがありまして、平均は百トンと言われております。これが流下式に転換いたしまして五割の増産ができれば、これは大へんな塩業革命であるという考えで実は始めたわけです。
それをあなた方は、合理的にやろうとしておるのかしれないけれども、そのしわは、結局入浜塩田の塩を煮つめておる、あの非常に原始的なやり方の方に多くしわが寄ってくることは、われわれ予想し得る。どうしても大資本で大経営をやっておる流下式の製塩業者の方には、そう大きなしわは来ない。ほんとに入浜塩田の家族労働を中心に働いておる方面に多くのしわがくる。
そのほかに入浜式として残りまする塩田が全国で三百町歩程度は想像されまするので、この三百町歩の入浜塩田に対しましては、非常に能率の悪い塩田が結局残ると考えられますので、平均一町歩当り五十トンと計算して一万五千トン、合計いたしまして塩田方式による生産額は八十六万六千トンという想定をいたしております。
今手をつけております入浜塩田の流下式化の計画は、今後何年間に完成させる見込みでおやりになっておるか、その流下式化が完成いたしました暁におきまして、塩田からの国内製塩は一体どのくらいになるのか、まずその数字を承わっておきたいと思います。三十一年度の政府関係機関の予算を拝見いたしますと、五十六万五千トンという数字が計上されておりますが、三十年度にすでにそれを上回る生産が出ておる。
別に具体的に計画はいたしておりませんが、年々入浜塩田を流下式に転換する、あるいは加圧式製塩を認める、これによって漸次増量してゆきたい、こう考えております。
それに比べますと、入浜塩田の場合には地盤が全然荒されてしまうのであります。塩田の毛細管現象が全然起らないという状況になつて参りますので、相当下まで掘り起して復旧しなければならない。これを考えましても、流下式に直しておりますと、かりに災害を受けて水をかぶりましても、入浜塩田に比べますと、復旧がかなり容易であるというような事実をもはつきりつかんだわけであります。
それから塩田関係の復旧でありますが、先ほど申しましたように、問題の一つは今度入浜塩田が災害を受けました場合に、これを元の入浜塩田に復旧する方がいいか、それとも新式の流下式塩田に転換させる方がいいかという点でございます。
そういうふうなことを彼此勘案いたしますれば、全国に各地とは申しませんが、特定地域においては、加圧式製塩でも十分ペイし得る、こういう見通しも考えられるわけでありまして、われわれとしましては、そういつたようなペイし得る地域においては、加圧式製塩を考えたらどうだろうか、こういう考え方を持つておるわけであります、現在のところでは、入浜式塩出は、ここしばらくの間は決してこれを無視するわけには行かぬわけでありまして、この入浜塩田
○西川説明員 加圧式製塩と在来の入浜塩田との今後の調整問題でございますが、この点につきましては、先ほどもちよつと一端に触れたわけでありますが、加圧式製塩一本ではとうていやれない、その理由は、電力料金の関係で制約を受けますので、これはほんの例外的にしか考えられないということになるわけでありまして、どうしても増産効果を発揮するためには、在来の参入浜塩田、これを主として流下式にかえる、こういう方面の措置が
それから数量の増産には大して効果はないのでありますが、コストを下げるという面からいたしまして、塩を煮つめますところの煎熬設備を、従来ありましたような平釜とか、蒸気とかいうふうな原始的なものではなくて、真空式というような煎熬形態に持つて行くことが考えられるわけでありまして、その塩田の新設につきましては、これも大体二つにわかれまして、従来のような入浜塩田を新規につくるということと、それから最近きわめて増産効果
と申しますのは、従来入浜塩田がございましたが、廃止または休止状態にある。一方その隣接の入浜塩田が現在稼働しておつて、煎熬設備もある。その煎熬設備の能力がかりに一万トンある。
ところで最近になりましてその面に相当力を注いだものでありますから、最近実行にだんだん着手されておるのは、塩田を従来の入浜塩田というのでなくて、粘土で地盤を作りまして、甚だしきは砂層貫流と申しておりますが要するに流下式に傾斜を作りまして粘土で地盤を作る。そうしてそこに砂を置きまして流せば、流れる間に海水が濃くなる。