1964-04-28 第46回国会 衆議院 本会議 第27号
浅沼暗殺事件直後、国会において右翼テロ対策が盛んに論じられましたが、有効かつ具体的な対策が講じられることがなかったため、引き続いて中央公論社嶋中社長夫人等に対する右翼暴力団のテロ行為があり、嶋中家のお手伝いさんが嶋中夫人をかばって殺されるという悲劇を生んだのでございます。
浅沼暗殺事件直後、国会において右翼テロ対策が盛んに論じられましたが、有効かつ具体的な対策が講じられることがなかったため、引き続いて中央公論社嶋中社長夫人等に対する右翼暴力団のテロ行為があり、嶋中家のお手伝いさんが嶋中夫人をかばって殺されるという悲劇を生んだのでございます。
○岡田宗司君 次にお伺いしたいのは、いわゆる右翼の取り締まりのことなんですがね、浅沼暗殺事件が起こりましてから、右翼に対して、もっと取り締まれ取り締まれということは、非常に全国的に要求されている。ところが、あれから間もなく、中央公論社の嶋中社長のお宅の襲撃事件が起こり、あそこでも一人殺され、奥さんが重傷を負わされるという事件、それからまたあとになりますというと、三無事件が起きている。
たとえば浅沼暗殺事件があり、さらにその後には嶋中中央公論社社長の家を襲撃して、そしてお手伝いさんを殺した事件もございます。さらに下っては三無事件がある。また最近でも、私のほうの衆議院議員の岡田春夫君が国会で質問したことに対して、ひんぴんとして脅迫状が送られる。一昨日も東京の選挙が始まりました、そうすると八重洲口の前で右翼団体の青年が暴行しておる。
特に昨年の十月十二日の浅沼暗殺事件以来、この点について教唆、扇動があっておるかどうかということについては、もうすでにあなた方の捜査の段階は終わっておるのじゃないかと思うのです。そのとたんにまた嶋中問題が起こっておるのです。そうすればあなた方がもう結論をつけて腹をきめるかきめぬかという、今その時期にきておるのだというふうに私はあなた方に要望する。どうです。もうあなた方の腹をきめるときじゃないか。