1978-05-09 第84回国会 衆議院 本会議 第29号
アメリカの流動性収支を見ると、一九七七年十月末で対外ドル債務残高は千七百八十九億ドルと急増し、ユーロダラーの二千数百億ドルを加えると四千億ドルを超える巨額となりました。
アメリカの流動性収支を見ると、一九七七年十月末で対外ドル債務残高は千七百八十九億ドルと急増し、ユーロダラーの二千数百億ドルを加えると四千億ドルを超える巨額となりました。
○政府委員(稲村光一君) アメリカの国際収支の表示方法がほかの国と違っておりますので、若干複雑でございますが、大体まあほかの国の総合収支と申しますのに当たりますものといたしまして流動性収支というのを使っておりますが、それにつきまして申し上げますと、昨年が三十八億ドルばかりの赤字でございました。それがことしの一−六だけで半年で約八十三億ドルの赤字になっております。
○政府委員(稲村光一君) 一九六五年から申し上げますと、六五年の流動性収支の赤字は二十四億九千三百万ドルでございます。それが六六年二十一億四千八百万ドル、六七年四十六億八千五百万ドル、六八年には改善をいたしまして十六億一千万ドルの赤字にとどまりました。それが六九年には赤字がふえまして六十億八千四百万ドル、七〇年及びことしの一月−六月につきましては先ほど申し上げましたとおりでございます。
○堀委員 形式的にはいま言われたように、流動性ベースと公的決済ベースというのはそういうことでありますが、経済的にはどういうところに問題があるかといえば、七十億ドルにのぼるところの流動性収支の赤字がありながら、二十八億ドルの公的収支の黒字になるということは、一体何を意味しておるのか。
そこで、最初に少しお伺いをしたいのは、一九六九年におけるアメリカの流動性収支と公的決済との関係、流動性収支と公的決済がこのように乖離をしてきたのは一体どういうモメントによるのか、これらについて最初に事務当局からお伺いしたいと思います。
つまり、一がいに国際収支が黒であるとかあるいは赤であるということを言うときの国際収支とは何であるかという問題が一つあろうかと思いますし、また、国際収支というものは、そういうときに、かりに日本の総合収支とか、あるいはアメリカ流でいいます流動性収支じりであるとか、国際収支のとらえ方がいろいろあるかと思いますが、そのことのほかに、アメリカならばアメリカの国際収支のパターンというものがどういうものであるか、