1969-07-29 第61回国会 衆議院 本会議 第69号
金づくりや派閥操縦の手腕はあなたに及ばなくとも、その清潔な人格と政治閲歴など、すべてあなたの先輩であります。この先輩を焼身自殺に追い込んで、あなたは良心の痛みを感じませんか。(拍手)もし感じないとすれば、その無恥——無恥とは恥を知らぬことであります。また、事の重大性を知らぬとすれば、その無知——今度の無知は知性の欠如のことであります。まことに、知恵も足らぬが恥も知らぬといわねばなりません。
金づくりや派閥操縦の手腕はあなたに及ばなくとも、その清潔な人格と政治閲歴など、すべてあなたの先輩であります。この先輩を焼身自殺に追い込んで、あなたは良心の痛みを感じませんか。(拍手)もし感じないとすれば、その無恥——無恥とは恥を知らぬことであります。また、事の重大性を知らぬとすれば、その無知——今度の無知は知性の欠如のことであります。まことに、知恵も足らぬが恥も知らぬといわねばなりません。
派閥操縦の都合で経綸なき閣僚をところてんのごとく半年、一年で入れかえた無責任政治の結果であって、その暴政にほんろうされる農民こそ救われないといわなければなりません。(拍手)総理はこれに対しいかなる責任をとられますか。
しかし、事実はこの期待を裏切り、総理をはじめ自民党首脳は、積年の病弊を改めるどころか、派閥操縦の具として政治資金規正法を廃案として葬り去ったのであります。また、もう一つ、特別国会の目的は、総理の施政方針にもあるごとく、社会の主体は人間であり、経済の繁栄は人間の尊厳と社会の福祉に奉仕するものであるという風格ある社会、人間尊重の政治をいかに確立するかという課題でありました。