2016-03-29 第190回国会 参議院 予算委員会 第20号
さらに、保育園に落ちたのは私だの声をかき消すかのように、子育て世帯臨時特例給付金を廃止するなど、政府予算案は名ばかり一億総活躍予算にほかなりません。 文科省予算が前年度比〇・二五%減の五兆三千二百十六億円となったことも問題です。今こそ学生ローンと化している奨学金制度を抜本的に改め、有利子から無利子型への転換、給付型奨学金の創設を急ぐべきです。
さらに、保育園に落ちたのは私だの声をかき消すかのように、子育て世帯臨時特例給付金を廃止するなど、政府予算案は名ばかり一億総活躍予算にほかなりません。 文科省予算が前年度比〇・二五%減の五兆三千二百十六億円となったことも問題です。今こそ学生ローンと化している奨学金制度を抜本的に改め、有利子から無利子型への転換、給付型奨学金の創設を急ぐべきです。
また、一億総活躍予算のうち三割以上を占めることとなる三万円の低所得年金受給者向けの臨時福祉給付金の目的を、政府は、賃上げの恩恵が及ばない年金受給者への給付によって消費を喚起することとしています。しかし、臨時給付金の消費への効果は極めて疑わしい。 かつて麻生内閣が平成二十一年に定額給付金を支給した際の消費拡大効果は、受給額の僅か二五%にしかすぎませんでした。
三万円の低所得年金受給者向け臨時給付金は、一億総活躍予算のうち実に三割以上を占めています。政府はこの目的を、アベノミクスの果実が及ばない年金受給者への給付によって消費を喚起することと説明しました。しかし、かつて麻生内閣が定額給付金を支給した際の消費拡大効果は受給額の二五%にすぎませんでした。経済効果がないのです。
しかも、一億総活躍予算に計上された事業の八割が既存事業の焼き直し。目新しいものなど全くなく、一億総活躍など、ばらまきのための口実としか思えません。今補正予算案は、史上最低の野方図なばらまき予算であります。 以下、本補正予算のばらまきを順次指摘し、反対の理由を述べます。 第一のばらまきは、参院選直前の五月、六月に、低年金の高齢者一千百万人に一回限りで三万円ずつを配ることです。
なぜ私がこんなにこれにこだわっているかというと、今回の補正予算、一億総活躍予算じゃないですか。内容を見ると、少子化、子育て対策、大変いいことですよ。あるいは、介護による離職をゼロ、いいことですよ。これらを一生懸命やっていただくのは私たちも応援します。しかし、その後の社会保障予算がどうなるかが見えなかったら、この補正予算がどう整合していくのか、私、正直言って、悩んでいるんです。
そうしたらわかったのは、一億総活躍予算、補正予算の中の一兆一千六百億ほど、これは事業数でも八割が既存予算の焼き直し。予算額でも、先ほど問題になっていた三万円の給付金を除けば、八割が既存予算なんですよ。つまり、去年の補正、ことしの本予算、あるいは来年度予算への予算要求、これらに入っているものと同じものを予算づけされているんです。 一億総活躍、どこが新しいんですか。これに関して、総理、どうですか。