1954-08-13 第19回国会 参議院 建設委員会 閉会後第2号
いずれにいたしましても、昨年のような大出水量に対処するためには、筑後川本川としては、改訂計画に基く洪水調節堰堤並びに遊水池の実現に対して万全の施策と地元民の協力とを必要とするのでありますが、一方下流の各支川がそれほどの大出水量でない場合も、往々にして逆流による洪水を招き、且つ内水排除の困難なために被害を大きくする傾向があることに鑑みまして、これらの問題を十分技術的に検討し、解決への努力が払われて然るべきと
いずれにいたしましても、昨年のような大出水量に対処するためには、筑後川本川としては、改訂計画に基く洪水調節堰堤並びに遊水池の実現に対して万全の施策と地元民の協力とを必要とするのでありますが、一方下流の各支川がそれほどの大出水量でない場合も、往々にして逆流による洪水を招き、且つ内水排除の困難なために被害を大きくする傾向があることに鑑みまして、これらの問題を十分技術的に検討し、解決への努力が払われて然るべきと
けれども一般論から申しますると、たとえば利根川について申しましても藤原に治水上の洪水調節堰堤をこしらえました。そうするとその水没地域になる土地の人たちは、下流のために自分らは犠牲になるという感じを非常に強く持つた。
北上川の治水については狐禪寺の狭窄部の流下量に限度があるので、上流部の洪水調節堰堤の建設を先行すべきである。これによつて相当の発電が期待されるが、その質がわるいので、地域内の工業の将来計画についてはその点の改善を考慮し、計画の総合調整に遺憾ないようにすることが必要である。」という答申でございます。
建設省に属する公共事業が、他省の所管に属する公共事業と密接な関係を有することは衆知の事実でありますが、今回の視察に際しましても、品井沼、十三湖、八郎潟の干拓及び同計画、石巻、宮古、八戸、能代、酒田等河口の諸港の修築、石淵、猿ケ石その他洪水調節堰堤と発電関係、また青森縣の岩木川、最上川、赤川等の治水、農業用水との関係等、すなわち農薬、港湾、発電、治山等種々な方面において関係があります。