1984-04-13 第101回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
しかし、私どもとしましては、何といいましても日本の漁業者は伝統的にアメリカの沖合で長年にわたって漁獲をしている、あるいは日米の一般的な友好関係、あるいは先ほど申しましたスケトウダラの洋上買い付け等による米国水産業への協力というようなこと、あるいは捕鯨問題につきましても、現在、日米間で今後の日本の捕鯨量をどうするかということにつきましてかなり突っ込んだ意見の交換をしているというようなことを踏まえまして
しかし、私どもとしましては、何といいましても日本の漁業者は伝統的にアメリカの沖合で長年にわたって漁獲をしている、あるいは日米の一般的な友好関係、あるいは先ほど申しましたスケトウダラの洋上買い付け等による米国水産業への協力というようなこと、あるいは捕鯨問題につきましても、現在、日米間で今後の日本の捕鯨量をどうするかということにつきましてかなり突っ込んだ意見の交換をしているというようなことを踏まえまして
また同時に洋上買い付け等は、もしもわが国の漁船が先方の水域に入れないということになりますと、当然アメリカ側の利益も非常に大きく害されるわけでございまして、アメリカの国内の業界の中でもこのGIFA、つまり日米新協定を承認しないということにつきましては大きな影響があるということで、世論が喚起されたような状況でもありました。
この日米漁業協定につきましては、これが交渉を行うに際しまして、政府としましては、明年以降も現行協定のもとにおけると同様、米国の地先沖合いにおけるわが国漁船の操業が安定的に、かつできる限りわが国の実績を反映した形で継続することを確保するとの立場に立って交渉に臨んだわけでありますが、特にわが国が米国地先沖合いにおける魚類等の開発利用、これら魚類等の合理的な管理、保存のための科学調査、これら魚類等の洋上買い付け等
したがいまして、洋上買い付け等の規模につきましては、常にわが方もわが方の漁船の操業に支障がないということを前提にいたしまして先方と話し合い、協力はしながらもわが方の操業に支障がないように最大限の努力を払っていくという態度で臨んでまいらなければならないというふうに考えておる次第でございます。
これに対しましては、わが国としては、伝統的な漁業実績というものをアメリカ水域で持っているということ、それから、日米の友好な関係というものを前提にすべきである、さらには、わが国は米国水産物の輸出の約五割を実は買っておるわけでございますし、また、スケソウダラの洋上買い付け等の実施によりまして、現にアメリカに対しては非常に協力をしているという状況でございます。
米国側はこの通告の中で、対日割り当て量を削減した理由というものは明確にはしておらないわけでございますが、従来までの交渉の経緯から判断をいたしますと、恐らく洋上買い付け等の問題につきまして向こう側が日本側の協力につきまして不満であるというふうに考えた結果ではないかというふうに考えておる次第でございます。