1957-07-11 第26回国会 衆議院 文教委員会 第30号
調査の結果として特別委員会が観察したところ、これは一、桂博士が昭和二十七年十一月十五日から同三十一年一月十一日まで新潟精神病院副院長小島保氏に懇請して、同院長長谷川渙氏の承認のもとに、その部下である副手勝田和夫、ときには講師の原義雄、副手の玉木明等を同病院に派遣して、入院患者森田露子外百四十八名にツツガムシ病原菌の注射を施し、その血液を採取し、金子イネその他八名より注射部分約二センチの皮膚を切除せしめる
調査の結果として特別委員会が観察したところ、これは一、桂博士が昭和二十七年十一月十五日から同三十一年一月十一日まで新潟精神病院副院長小島保氏に懇請して、同院長長谷川渙氏の承認のもとに、その部下である副手勝田和夫、ときには講師の原義雄、副手の玉木明等を同病院に派遣して、入院患者森田露子外百四十八名にツツガムシ病原菌の注射を施し、その血液を採取し、金子イネその他八名より注射部分約二センチの皮膚を切除せしめる
即ち右の二日間に亘つてその接種を受けました乳幼児一万五千余名の中に、多数の副作用を呈する者が生じ、注射部分が赤く腫れ上りまして、水胞と共に高熱を発し、全身に中毒の症状を現わし、更に後麻痺等の症状によつてつぎつぎに死亡する者が日を追つてその数を増しつつあるのであります。即ち十二月の十九日の現在におきましては、死亡したる幼児は実に五十八名に達しました。