2012-06-08 第180回国会 衆議院 法務委員会 第6号
「問題文中の事実をただ書き写しているかのような解答もあり、法律試験の答案の体をなしていないものもあった。」これは、二十年と二十三年の違いは、「法律試験の答案」、その「の」があるかどうかの違いだけ。三年たっても全く同じようになっている。 申しわけないけれども、法科大学院修了生の質が劇的に向上したということは、これからはうかがうことができません。
「問題文中の事実をただ書き写しているかのような解答もあり、法律試験の答案の体をなしていないものもあった。」これは、二十年と二十三年の違いは、「法律試験の答案」、その「の」があるかどうかの違いだけ。三年たっても全く同じようになっている。 申しわけないけれども、法科大学院修了生の質が劇的に向上したということは、これからはうかがうことができません。
他方で、御承知のように、ある程度法学的な素養がある方、それは法学部卒業者だけではございませんで、法学部を出ようが出まいが一定の法律知識、三年間の履修のうち一定部分をもう既に勉強しているねという方については、法学既修者として一年以下の年限の短縮、単位の免除ができる仕組みを予定しているわけでございますが、それについても、先ほどの入学試験とは別にその短縮のための法律試験を受けていただくことになるわけでございます
ですから、国家公務員のI種、しかも一次試験受かった、一次試験というのは教養試験、択一ですから、あとは法律試験がちょぼちょぼにあるわけですけれども、しかしこういうのに目をつけまして、だあっと持っていったらしいのです。ですから、二次試験の受験生が少なかった。欠席者が多かったのですね。さすがに人事院がこれにクレームをつけました。
現在の法律試験あるいは教養試験を見てまいりますと、法律試験の方にきわめて比重がかかっているように感じられてならないのです。とにかくこの試験に受かるというのは大変な難事業と私は聞いておるわけでございますが、確かに司法の仕事というものは重要な仕事、むずかしい仕事だからそれなりに切れる頭脳は大事でございます、知識も大事でございますが、それにあわせて教養試験、いわゆる人間としての幅が大事だと思うのですね。
いままでの御質問の中でたくさん出たろうと思いますが、いわゆる学科試験、法律試験、法規だけが通れば技術のほうはどっか特定なところで免許証を渡しておるというような、こうしたものにも一貫しないものがあるのではないか。
そこで、われわれは大学における四年間、特に教養課程を通じて修得せられるものであるけれども、法曹の専門職の試験である司法試験では、これは法律知識は絶対に必要であるから、教養科目を組み入れることによって法律試験のレベルを引き下げることになる、こういうような考えで、二次試験においてはこの答申案のような基礎教養は必要ない、もう前提に行われておるのである、済んでおるのである、こういうような考え方に立っているわけですが