1949-02-07 第4回国会 参議院 厚生委員会 閉会後第1号
この通りに穴くまでも書式形式でなく口頭で実際に当人の口から聞き実際にこの当人の言うところを筆や紙に現わしますととかく杓子定規に流れますので……そういう建前になつて最後の決定は法律に規定されておるように裁判所における法律手續による。
この通りに穴くまでも書式形式でなく口頭で実際に当人の口から聞き実際にこの当人の言うところを筆や紙に現わしますととかく杓子定規に流れますので……そういう建前になつて最後の決定は法律に規定されておるように裁判所における法律手續による。
勿論、マグナ・カルタという十三世紀の文章の第三十九章には「何人も正式な法律手續によらないで拘禁されることはない、」こういう條文があるのでありますが、それと人身保護令状というものは、從來は全然別なものであつたのであります。ところが十六世紀のチユードル王朝の頃に初めて法律家の頭でマグナ・カルタというものとリツト、オブ、ヘイビアス・コーパスというものとが結び附けられて考えられるようになつたのであります。
ここで法理論、政治論を鬪かわしておりましたならば、佐々木さんの今言われたできるだけ早い時機に決定して國民を安心させる、國會の面目を保つという、言わば法律手續以上の熱烈な要求が、日に日に延ばされて行くことは考えものです。法理論としては重ねて申上げますが、塚本さんの御意見が一番筋が通つておると思います。
そうしてあるいは法律婚にいたしましても、ドイツでも、フランスでも、スイスにおきましても、法律手續が完了しなければ結婚式をやらせない。もしやつた場合においては、その牧師を嚴罰する。あるいはそれをやらぬ場合においては、牧師に届出をする責任を負わせるというようなことによつて、この事實婚というものをなくして、法律婚一本槍にしている。これはこうあるべきことであります。こうなければならない。
そういう細かい部分の法律手續の問題はちよつと分らんのですけれども決算委員會ということは勞働者等の問題の場合はそうでしよう。公務員法案の場合はちよつと違うのじやないか、できれば特別委員會を設置して貰うか、でなければ議院運營委員會で審議するといふことが一番いいように思います。
法律手續は監査官がやる。しかし協力委員會が監視し、督勵して常にこれを見ていく。見なければ嘘だ。さもなければどうにもならない。だからその意味で十分理解してもらつて、この協力委員會を方方にどんどんつくらせて、これでもつて監査官と共にやる。