1967-07-12 第55回国会 衆議院 建設委員会 第22号
大河川中心主義から中小河川へ重点を移すということになってまいりますと、いままでの五カ年計画の予算の進め方、いままでは大河川重点にやっておったが、それを少し予算を中小河川のほうへ回すのだというふうなことでやりますと、これは問題があると思うのです。伊勢湾台風であるとか、ああいう超大型の台風がやってまいりましたときには、まだまだ日本の国土はもろい。
大河川中心主義から中小河川へ重点を移すということになってまいりますと、いままでの五カ年計画の予算の進め方、いままでは大河川重点にやっておったが、それを少し予算を中小河川のほうへ回すのだというふうなことでやりますと、これは問題があると思うのです。伊勢湾台風であるとか、ああいう超大型の台風がやってまいりましたときには、まだまだ日本の国土はもろい。
私は、今までの建設省のやり方は、大体において大河川中心主義だと思う。これについては問題がたくさんございますが、やはり川を治めるには山を治めなければだめであります。今度の経験でつくづくそのことを感ずるのであります。どうかそういう意味で、私は治山計画について、もう少し建設省としては徹底した考えをもって予算もよけい充てて、計画的に実行しなければだめではないかということを感ずるわけであります。
そうして人身御供とかいろいろな方法によりまして水の神様の御機嫌を伺つた、こういう時代があつたのでありまするけれども、洪水は神様の仕業でない、水の仕業である、而してその起きる河川というものが一番大切だ、こういうような考え方からいたしまして、河川中心主義の治水対策が生れたのであります。