1973-09-10 第71回国会 参議院 本会議 第32号
そして日本国内でも、ことしに入ってからだけでも、私がさきに外務委員会で指摘したように、帰化日本人の沢本三次氏の逮捕事件、日本の国家公務員である北海道大学理学部助手金喆佑氏逮捕事件、東京大学を卒業した崔相龍氏の逮捕事件など、いずれも背後でKCIAが関係している疑いはきわめて濃厚であり、特に沢本事件に関連しては、在日韓国大使館の一等書記官が、朴政権側が事件の共犯であるとして指名手配したと称している東京在住
そして日本国内でも、ことしに入ってからだけでも、私がさきに外務委員会で指摘したように、帰化日本人の沢本三次氏の逮捕事件、日本の国家公務員である北海道大学理学部助手金喆佑氏逮捕事件、東京大学を卒業した崔相龍氏の逮捕事件など、いずれも背後でKCIAが関係している疑いはきわめて濃厚であり、特に沢本事件に関連しては、在日韓国大使館の一等書記官が、朴政権側が事件の共犯であるとして指名手配したと称している東京在住
したがいまして、沢本事件自身についての私どもの見解は、その内容を承知いたしませんと申し上げられないと思いますが、もし沢本さんの判決に対する、まあ判決なり刑の執行が不法、不当なものであれば、当然これは外交上の措置もとらなければならないと存じております。
沢本事件に関連しては、ただ一つあげただけでもこんな問題もあるわけですけれども、沢本さんという人は帰化した日本人です。その日本人が反共法というきわめて世界にも類例を見ないような特異な法律に違反といって引っかけられている。それは反共法というのは北朝鮮に行っただけで懲役五年という判決を受ける。そういうものを日本人に適用するというところにもこれは非常に問題があると思います。