1980-11-11 第93回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
○小坂説明員 その段階におきまして、御指摘のような提案を受けておるわけでございますが、やはりそのためには、どのような形で需給調整の会議が仕組めるのかどうか、こういうことで現在まで推移を見てきておるわけでございますが、やはり沖繩物、さらにまたグローバル、冷凍パイン含めて総体的な需給調整を図る必要があるということについては、私どももぜひ必要であるというふうに考えておるわけでございます。
○小坂説明員 その段階におきまして、御指摘のような提案を受けておるわけでございますが、やはりそのためには、どのような形で需給調整の会議が仕組めるのかどうか、こういうことで現在まで推移を見てきておるわけでございますが、やはり沖繩物、さらにまたグローバル、冷凍パイン含めて総体的な需給調整を図る必要があるということについては、私どももぜひ必要であるというふうに考えておるわけでございます。
そして沖繩物の販売量のシェアは七一・三%、グローバルが二二・五%、冷凍は六・一%なんですが、その翌年を見ますと、沖繩は七〇・四%に落ちているわけです。そしてグローバルは二三・四%に伸びているわけです。冷凍は六・二%で低迷しております。それからその翌年、五十二年になりますと、沖繩物は四五・七%なんですよ。がたっと落ちているのです。グローバルを見ましたら三九・六%とまた伸びているのです。
五十年末の沖繩物の在庫、グローバルの在庫、冷凍の在庫全部加えた総在庫量は七十万五千ケースなんです。七十万五千ケースのうちに、沖繩物が六十万五千ケースの在庫があるのです。これはその調整を十分やっているのですか。では、次を見ましょう。今度は翌年の五十一年は四十三万七千ケースなんです。グローバルも冷凍も含めての総在庫四十三万七千のうちの三十九万七千が沖繩物なんです。
そこで、やはり沖繩物のストックが多いということと、それから、これからかん詰め工場が始動して生産シーズンに入りますから、そういう面を含めて考えますと、グローバル物の上期割り当ては極力抑えるべきだ、優先消化という行政指導にもっと力を入れていただきたい、私はこう思うのですが、これについて農林水産省はどのようにお取り計らいをいただくのか、御所見を伺っておきたいと思います。
○上原委員 極力抑えたい、あるいは沖繩物の消化ということも念頭に置きながらやっていきたいということのようですから、沖繩のパイン産業がこれ以上影響を受けないように、また生産者の意欲を失わしめないような御配慮を強くお願いしておきたいと思います。どうもありがとうございました。
このことにつきましては、五十四年度はほぼ正常な消費が沖繩物についてもなされた。しかし、五十五年度以降になるとちょっと横ばいで、先行き不安だといま大変心配をしているわけですね。だから、これもいろいろな点は指摘はされると思いますが、昭和四十八年、四十九年ごろは実に九万四千トン、九万五千トン、約十万トン近い生産量であったわけですね。その後大変な困難があってがたっと落ち込んだ。三万五千トンまで落ち込んだ。
そうすると、あと三分の一が、これはどこからも生産するところがないんだから、沖繩物と見ていいわけですね、それでよろしいですな。
しかし、五十二年から五十三年にかけて非常にパイン生産の意欲が高まってきておって、ようやく七、八万トンの生産高になろうという段階で、また今回の冷凍物が急激に輸入されてきて沖繩物を圧迫している、こういった悪盾環を繰り返しているわけですね。したがって、このことについては、私はやはり政策的配慮が必要だと思うのです、農林大臣。
しかし、大量に扱っているのはグローバル物を扱う、冷凍物をまた輸入をやる、沖繩物も押さえる、こういう流通機構の問題をどう直していくかということを含めて対策を考えないと、当面を糊塗したってだめなんだ。この点は強く指摘しておきたいと思うのです。 そこで、次に、大体大手の商社にはほとんど押さえられているのです。いまの流通機構はどうなっているのですか。特に、沖繩物の取り扱いですね。
だから、むしろ、いま御答弁のように、問題はグローバルで輸入するものも大手の商社が押さえる、冷凍パインも大手の商社がやる、沖繩物も大手の商社が押さえているという、そこに、流通機構の問題を含めて独占支配の問題があるのだよ。幾ら行政指導をやると言ったって、こういうことを野放しにしておっては、もうかると思えばまたどんどん入れてつくりますよ。
その上に、沖繩物はどこにも売っちゃいけないような特定のレッテルを生産と同時に張らすそうですよ。どこでもこれは売れませんよ。やはり弱いですから、資本とのいろいろな提携もあるでしょう。輸入物が魅力があるから、政府の盲点をついてどんどん入れるものですから、それに魅力があって、それにしか向いていかないのですよ。