1954-11-08 第19回国会 参議院 水産委員会 閉会後第17号
三カ年計画で最近完成した防波堤の決潰個所を見ましたが、内部のコンクリートが完全に固まつておらず、手でさわりましてもぼろぼろの砂だけが指の間から落ちるような状況で、恐らくセメントの混合率が悪いのじやないかという点も見出されたのであります。その他古く施工した堤防などコンクリートを使つていないものは内面を波浪に洗われまして殆んどが崩壊してしまつた模様であります。
三カ年計画で最近完成した防波堤の決潰個所を見ましたが、内部のコンクリートが完全に固まつておらず、手でさわりましてもぼろぼろの砂だけが指の間から落ちるような状況で、恐らくセメントの混合率が悪いのじやないかという点も見出されたのであります。その他古く施工した堤防などコンクリートを使つていないものは内面を波浪に洗われまして殆んどが崩壊してしまつた模様であります。
○説明員(伊藤大三君) この決潰の原因の調査ということでは参つたのではありませんが、決潰個所の仮締切の問題並びにその工事の段取りというような問題につきまして指導に参つたのは、大体川村技官が参つたわけでございます。
古來しばしば水害を被り、昭和二十年九月の災害のごときは、堤防の決潰個所七十、被害実に数千万円に上り、應急修理はできたが、根本改修に触れていないため、流域の居住者は大雨に至る毎にその悲惨の再來を恐怖する念強き実情で、差迫れる不安除去のため且つは産業振興のため根本的改修を速かに完成せられたい。 政府のお考えいかがでしよう。