1947-09-20 第1回国会 衆議院 本会議 第34号
そこで、池谷並びに脱走囚でつかまつた者の述懐によりますると、刑務所の網紀が弛緩しておつたから自分たちは逃げたのであるということを申すのでありまして、いろいろなことを述べておる。私の見ましたるところ、確かにこの執務態度の嚴正を欠いた点があります。増井看守が軽卒な言を発したるがごときは、その一例でありますが、また網紀も決して緊張しておつたとは申しかねるのであります。
そこで、池谷並びに脱走囚でつかまつた者の述懐によりますると、刑務所の網紀が弛緩しておつたから自分たちは逃げたのであるということを申すのでありまして、いろいろなことを述べておる。私の見ましたるところ、確かにこの執務態度の嚴正を欠いた点があります。増井看守が軽卒な言を発したるがごときは、その一例でありますが、また網紀も決して緊張しておつたとは申しかねるのであります。
そして同日の午後七時頃に池谷並びにその他の班長を所長室に集めまして、池谷を本日釈放する旨を申渡したのでありまするが、その際池谷は自分は釈放されることが有難いが、この度の不祥事故については、自分のために起つたのであるから、この事件については水に流すことを言明して貰いたいという申出がありました。