1990-10-04 第118回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
論文の一例を江見康一教授の論文から引用させていただくと、ひとつ読み上げますからお聞きいただきたい。民間保険が患者本人負担分や室料差額、特に高度先進医療費の給付部分が拡大するようになると、自由診療との間に風穴があげられる、そうすると公的医療保険の機能が相対的に後退していくんだ、それから逆に民間医療保険のメリットが評価されるようになるということを言っておられます。
論文の一例を江見康一教授の論文から引用させていただくと、ひとつ読み上げますからお聞きいただきたい。民間保険が患者本人負担分や室料差額、特に高度先進医療費の給付部分が拡大するようになると、自由診療との間に風穴があげられる、そうすると公的医療保険の機能が相対的に後退していくんだ、それから逆に民間医療保険のメリットが評価されるようになるということを言っておられます。
○公述人(江見康一君) そこのところで今の一〇〇%にいたしますと小集団における管理努力ですね、そこがいわば経営努力の余地となるわけでございます。小集団のメリットを生かすということは、同時に一〇〇%ということになりますとその部分が希薄になるのではないかということを考えておりますので、つまり一〇〇%に丸々することのデメリットということと今、安恒委員がおっしゃいましたこととが結びつくわけでございます。
帝京大学教授江見康一君。
○公述人(江見康一君) 今の御質問、もう一度ちょっとおっしゃっていただきたいと思います。
○公述人(江見康一君) もちろん私も、その点について自信を持って、胸を張ってというわけではございません。
○公述人(江見康一君) 今の御質問、諸外国の医療制度について詳しいのではないかという私への期待の御発言であったと思いますけれども、私、余り諸外国のことはよく存じませんで、ただいま小西公述人の方からおっしゃいましたあの二例などは、一般的な意味で、そういうものがあって、日本よりもそういう点では人権意識が強い。
○公述人(江見康一君) 法律は、理念、原理、原則というものをうたっておりますので、その理念という点から二割というものが決められたと思います。私はそれにつきましても賛成の意見でございます。