1957-02-21 第26回国会 参議院 商工委員会 第6号
この地帯を流域とする河川で大きなものを申し上げますと、山陰側に入っております江川、山陽側に入っております太田川があるのでありますが、特に江川地点は全国的にも有数な流域を有しておるのであります。従いまして江川の三次盆地以降の下流は、水量がはなはだしく豊富であります。一方河川勾配がゆるやかでありますので、ダムを築造いたします上から、非常に適当な地点であるということが申せるわけでございます。
この地帯を流域とする河川で大きなものを申し上げますと、山陰側に入っております江川、山陽側に入っております太田川があるのでありますが、特に江川地点は全国的にも有数な流域を有しておるのであります。従いまして江川の三次盆地以降の下流は、水量がはなはだしく豊富であります。一方河川勾配がゆるやかでありますので、ダムを築造いたします上から、非常に適当な地点であるということが申せるわけでございます。
こういうふうな鉄道のような公共事業の、しかもピークの出ます需用が多く入って参りますから、どうしても貯水池の大きいものを持たなければ、この地方の電力は安定せずに、サイクル・ボルテージが変動する、いわんや事故の際は処置なしということになるので、どうしてもこれはぜひ江川地点には、貯水池式の大きな発電所を建設する必要があるというのが、われわれの事務当局の考え方でございます。
現地の産業界が江川開発を切望いたします理由といたしましては、需給面よりいたしまする必要性のほか、江川地点の発電所建設費が比較的割安であり、特に電発建設資金の大半が国家資金で金利が安く、現在最も電力料金の高い中国地方の産業界といたしましては、低コストの電力確保の意味からも、電発によりまする江川開発を望んでいるように見受けられたのであります。