1972-05-12 第68回国会 衆議院 法務委員会 第22号
それからしますと、猶予期間というものを設けられるんじゃないかというふうなことに対しての思惑があったのでしょうか、御承知だと思いますが、最近、水戸裁判所にかかっている事件の中に、選挙違反と職務強要罪事件というものが併合審理されていたやさき、それを分離しまして、そして選挙違反だけについては求刑抜きで大急ぎでの判決をやったということが有力新聞にも載りまして、一般の人から、これは恩赦目当てじゃなかろうかということも
それからしますと、猶予期間というものを設けられるんじゃないかというふうなことに対しての思惑があったのでしょうか、御承知だと思いますが、最近、水戸裁判所にかかっている事件の中に、選挙違反と職務強要罪事件というものが併合審理されていたやさき、それを分離しまして、そして選挙違反だけについては求刑抜きで大急ぎでの判決をやったということが有力新聞にも載りまして、一般の人から、これは恩赦目当てじゃなかろうかということも
先ほども話がありましたが、求刑抜きで判決を求めたというのも同じ例なんです。全部沖縄恩赦をねらっているんです。この種の、まあ許しがたいこの罪状が、沖縄恩赦でみんなパーになるということが、見のがしていいことかどうか、これはやはり慎重に考えてもらいたいと思うのですよ。これは自民党といえども、私は、これは許していいという気持ちにならないと思うのですがね。その点もあわせて再度御考慮願いたい。
先ほど瀬谷委員から例にあげられた求刑抜きで判決をしたというような話がありましたですね。ここの担当の弁護士がちゃんと言っているんだ、ちゃんと。あの中でどんなことを言っているかと申しますと、われわれはあくまでも被告人の利益を考えるのがたてまえだ。これは当然だと私は思います。弁護士の立場からすればそうだと思う。
要するに悪質選挙違反——幾らも例があるのですが、先般も、選挙違反を恩赦の中に含めてもらうということを期待しているために、たとえば、求刑抜きで判決が出るといったようなおかしな例もありましたね。こういうことは、どう考えてみても許せないと思うのですよ。