1973-02-10 第71回国会 衆議院 予算委員会 第10号
あなたも、たくさんの人に会うからよくは覚えていないとおっしゃるけれども、あなたも先ほど言った永田ラッパといわれるような人、この人と、三役の皆さんのほうからわざわざお会いになったと書かれている。ずいぶん御心配になったのだろうと思う。御心配になったこの映画のあり方がこれでは、あなた、情けないというふうに思いませんか。総理の見解を聞きたいと思います。
あなたも、たくさんの人に会うからよくは覚えていないとおっしゃるけれども、あなたも先ほど言った永田ラッパといわれるような人、この人と、三役の皆さんのほうからわざわざお会いになったと書かれている。ずいぶん御心配になったのだろうと思う。御心配になったこの映画のあり方がこれでは、あなた、情けないというふうに思いませんか。総理の見解を聞きたいと思います。
永田氏とは私も知らない仲じゃありませんが、なかなか元気のいい人でございまして、テレビが普及してきたから映画産業も受け身にはなってきたが、長い蓄積があるのだ、一つずつ土地を売ってもまだつぶれるようなものじゃないよ、「羅生門」や何かでもって世界的なグランプリをとったわれわれが、そう簡単にまいるものではないぞ、まだ鳴り響く永田ラッパ、やはりこういうことでございまして、私はそんなふうには理解してなかったのです
○加藤(清)委員 これは人物は違いまするが、アメリカのジョンソンというどえらい映画界の大ものが参りまして、日本でもクォータ制をしがなければ、日本のプロダクションが倒れてしまうということで、永田ラッパさん以下、国会にたいへん御陳情になったことがございます。 では、そのころにクォータ制をとるアメリカの申し入れはどうだったか。
日本のプロダクションは次々に不況で倒れて、永田ラッパがどれだけ吹いてみたって、だんだん不況なんです。倒産倒産が続いて、残ったのは四つ。にもかかわりませず、上映のクォータ制をしくといったらアメリカは何と要求したか。アメリカの日本輸出が日本の総生産の五〇%、したがって上映比率が五〇%、五〇%になったら制限しろ、それ以前は制限してはいけない、こういうことなんです。現に行なわれておる。
大映の永田ラッパに聞いてごらんなさいよ、永田社長に。こんなばかな話はねえ、こう言う。これから次々と日本のプロダクションは倒れていく。にもかかわらず、これを買い込まなければいけない。こんなばかな話はないと言う。どこに原因があるのです。それでは何にたよるのですか。まずパーセンテージを聞いて、どこに原因があって、今後これを解決するのに国民としては何にたよったらいいか。