1989-12-08 第116回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第8号
江戸時代における永久小作、入会権などは基本的に利用権中心であり、島崎藤村の夜明け前は明治政府のいわゆる官没、官が没収するということですが、官没に対する厳しい批判の書となっていることはよく知られているところでございます。 次に、土地に対する意識の中で地価に対する見通しとして、将来にわたって値上がりするという人が七四・九%、土地は有利な資産と考えている人が六四・一%というぐあいであります。
江戸時代における永久小作、入会権などは基本的に利用権中心であり、島崎藤村の夜明け前は明治政府のいわゆる官没、官が没収するということですが、官没に対する厳しい批判の書となっていることはよく知られているところでございます。 次に、土地に対する意識の中で地価に対する見通しとして、将来にわたって値上がりするという人が七四・九%、土地は有利な資産と考えている人が六四・一%というぐあいであります。
たとえば、小麦でありますと、製粉工場へもう永久小作のようなものです。ビール麦をつくる者は、ビール会社の永久小作です。アスパラをつくる者は、アスパラ工場の永久小作です。牛を飼う者は、乳業会社の永久小作です。ビートをつくる者は、製糖工場の永久小作です。自由にならないのですよ。自由になるような条件にしながら、実際は、もう昔の領主に年貢を上げるようにきまっちゃうんですから。
しかも私は、こういうやり方は農民と工場と血のつながりをするといいながら、ねらいは、小麦をつくる者は製粉工場の永久小作に奴隷化するものです。ビートをつくれば製糖工場の奴隷にするのだ。酪農家になれば乳製品工場の永久奴隷にするのだ。こういうふうにみんなメーカー本位で農民を操縦する。そこに押え込む。そうしてメーカーがもうからなければ、そのしわ寄せは常に農民のところへ持っていく。
これはそのような権利といたしまして、今の地上権、永久小作権あるいは不動産に関します不動産質、こういうようなものがございました場合には、これらの方々の御同意を得なければいかぬ、こういう規定をいたしたのであります。
土地調整委員会なるものがはつきりした権威を持つて判定いたすといたしましても、外国のそういう力によりまして、あるいは朝鮮事変というようなことによりまして、日本の国内でどんどんと石炭を掘れとか、あるいは鉄を掘れとかいうような外国の圧力が加わつた場合に、その禁止区域であるべき土地に対しましても、なおかつこれが遠慮会釈なくそういうことがやらされるという危險に陥るのでありまして、かくなりますと、どうして農民諸君の永久小作権
この法律関係といたしましては、民法施行前に永久存続すベきものとして設定された永久小作権等、いわゆる旧慣永小作の対象となつている小作地、小作牧野を認定買收し得る規定を入れました。これらの永小作は民法施行法第四十七條により本年七月十五日に効力を失うことになつているのでありますが、かかる永小作権は発生の沿革及び農地改革の目的よりして、農地改革の一環として認定買收し得ることとしたのであります。