1960-10-21 第36回国会 衆議院 本会議 第3号
最近、わが国の一部におきましては、東西冷戦から逃避いたしまして、両陣営のいずれにもくみしないといういわゆる中立政策論や、わが国を非武装化し永久中立の制度をとるべし等の論が行なわれております。
最近、わが国の一部におきましては、東西冷戦から逃避いたしまして、両陣営のいずれにもくみしないといういわゆる中立政策論や、わが国を非武装化し永久中立の制度をとるべし等の論が行なわれております。
最近、わが国の一部におきましては、東西冷戦から逃避し、両陣営のいずれにもくみしないという、いわゆる中立政策論や、わが国を非武装化して永久中立の立場をとるべし等の論が行なわれているのであります。
マッカーサー元帥は、日本がアジアのスイス——永久中立国になるだろうといった。併し、それよりも日本は軍隊を保持することを許されておらず、また戦争することを禁じられているのである。これが日本の戦後憲法の有名な第九条なのである。」これにオキーフ氏が相づちを打っておりますが、ブラウン君は引き続き、「岸総理は私との会談において、その第九条を破棄する時が来たといった。」ということを言っている。
なるほど、今日世界のいずれの独立国をながめてみましても、たとえば日本と同じく軍隊を持たない西ドイツにおきましても、あるいはまた永久中立国たるスイスにおきましてすら、独自の軍機保護法を持つておるのでありまして、日本もまた、独立を回復いたしました風上は、日本独自の一般的軍機保護法を持つべきことはもとより当然でありますから、この限りにおきましては、改進党の提案には原則論的には大いに敬意を表する次第であります
ある人は中立あるいは永久中立のようなことを言いますが、今のように世界が二つにわかれていて、相格闘し抗争しておるその中に、中立ができますか、永久中立ができますか。これができると言う人があれば、これも頭の問題でございます。またネール氏の立場をとらえる者がございますが、ヒマラヤ山脈にとりかこまれて、国際共産軍の侵入の危險性がほとんどないインドでは、ネール氏の理想論もいれられましよう。
お話を聞いておりますと、多数講和にしろ、全面講和にしろ、あるいは永久中立の問題にしろ、国際連合に対する協力の問題にしろ、ことごとくこの委員の中におきましても、明らかに二つの世界の対立があるわけであります。
わが国は、今や逼迫せる世界情勢のまん中に投げ出されて、一歩これを誤れば、民族永遠の悲境に陥らなければならない関頭に立つておるのでありまするが、これ対処するには、あくまでも憲法の命ずるところ、平和への確立と永久中立に宗教的信念をもつて進まなければならぬのであります。
永久中立とか、いろいろ議論もありますが、併しいずれにしても世界の輿論が挙げて平和を愛する、戦争は避けたいという氣分になり、又そういう氣分を醸成することにすべての國が協力するということにならん限りは、平和の保障は終局においてはむずかしいと思うのであります。
総理はそれらの行為はあるいはたとえば永久中立というようなことでも提唱しようというお考えであるのか。それらの平和確保の具体的な構想を承りたいと思うのであります。
さりとてもしかりに永久中立の可能性というようなことを、現實に信ずる者があるといたしましたならば、それは歴史の現實を考えざるもはなはだしきものといわなければならぬと思うのであります。