1949-04-07 第5回国会 衆議院 予算委員会 第6号
ところが最近日本へ入つております情報を見ますと、あるいは傳えられるところのロイヤル氏の言明といい、あるいはドレーパー氏が辞職して、五箇年計画の前途が悲観されておるということ、あるいはマツカーサー元帥は日本を永世中立國にする、こういうことをおつしやつておるのであります。
ところが最近日本へ入つております情報を見ますと、あるいは傳えられるところのロイヤル氏の言明といい、あるいはドレーパー氏が辞職して、五箇年計画の前途が悲観されておるということ、あるいはマツカーサー元帥は日本を永世中立國にする、こういうことをおつしやつておるのであります。
例えばベルギーのごときは永世中立國でありましたが、これも戰爭に巻き込まれたのが第二次戰爭における事実であります。故に永世中立の立場をとるがよいかということは余程考うべき問題ではないかと思いますると共に、然らば日本が戰爭に巻き込まれないようにするにはどうしたらよいか。
ただいま日本の立場といたしましては、御承知の通り戰爭を放棄いたしまして、武力は全然ないのでございますが、しかし一面において、世界情勢が非常に險惡であるということ現実の立場に立ちましたときに、戰爭を放棄した日本が、しかもスイスのようにりつぱに永世中立國としての歴史も傳統もない國が、どういう形において守られるのであるかということが、絶えず私の懸念するところであつたために、たまたま太平洋條約といつたようなものが
むろん平和会議が開催せられ、平和條約締結後においてさらに日本が國際連合に参加をするとか、あるいはまた先ほどお話の永世中立國たる地位を進んでとるべきかどうかという問題に当面するのでありますが、いろいろの環境から考えてみて、今日日本がすぐに國際連合に参加し得られる時期が迫つておるとも考えられず、いわんやそれ以上さらに永世中立の態度をとるという問題についても、今日確たる見透しをつけるだけの事態には達していない
○片山國務大臣 佐々木君がすでに御指摘になりました通り、ただいままでの歴史にあります永世中立國か、中立として、平和實現のための作用をなす國家として、そのカがなかつたということはその通りであると思います。日本を永世中立國という古い型に入れないで、われわれは積極的に世界平和のために貢獻をし、世界平和の拍車をかける國家といたしたいと考えているのであります。