2009-03-05 第171回国会 参議院 予算委員会 第7号
総理、これは幕末の、徳川幕府末期の勝海舟の発言あるいは行動を記録した「氷川清話」という本なんですが、御存じだと思います。これに以下のくだりがあるんですね。咸臨丸でアメリカに行き、帰国した勝海舟に当時の老中が、何か目に付いたことがあろう、再三再四聞かれた。勝海舟は次のように答えている。
総理、これは幕末の、徳川幕府末期の勝海舟の発言あるいは行動を記録した「氷川清話」という本なんですが、御存じだと思います。これに以下のくだりがあるんですね。咸臨丸でアメリカに行き、帰国した勝海舟に当時の老中が、何か目に付いたことがあろう、再三再四聞かれた。勝海舟は次のように答えている。
○内閣総理大臣(麻生太郎君) その「氷川清話」、「氷川清話」でしたっけね、それ、その話をもう大分前に読みましたので、正確に全文章を覚えているわけでは当然ありません。 しかし、今言われた中で、政権末期に限らず、いろいろな中で意見が出てくるというのは、これはアメリカにおいても、民主主義ですから多くの意見が出るというのは、これは出ない方がおかしいのであって、いろんな意見が出て当然だと存じます。
後に勝海舟公は、「氷川清話」という著書の中で、天下の中で恐ろしいものを見た、それは横井小楠と西郷南洲だと述懐しております。官私を捨てて、幕私を捨てて、天下と公共の政をなす。
あるいは釈迦に説法かもしれませんけれども、勝海舟が「氷川清話」の中で申しておりますが、外交の極意は誠心誠意にあるのだ、ごまかしなどやりかけるとかえって向こうからこちらの弱点を見抜かれるのだ、こういうふうに警告をいたしております。ひとつ日本側のいろいろな手続がどうのこうのということを越えて、戦後の日本の再出発の原点に立ち返ってこの問題を取り扱っていただきたいと私は思っております。
それにつきまして私ふと思い出しましたことは、勝海舟の氷川清話の中で、この海舟が二人のことについて申しておる言葉であります。今日は突然のことでございまして、私は何の用意もございません。