1969-04-22 第61回国会 衆議院 本会議 第29号
しかるに、農林大臣の所管である農林水産技術会議なるものは、きわめて観点が低く、依然として水産軽視であり、農林技術偏重の傾向が強いと思われるのであります。生産の現場から遊離した研究は、いかに質的に高度であっても、これを大量化する技術に発展させ、すみやかに生産と国民生活に寄与するものでなければならぬと思うのであります。
しかるに、農林大臣の所管である農林水産技術会議なるものは、きわめて観点が低く、依然として水産軽視であり、農林技術偏重の傾向が強いと思われるのであります。生産の現場から遊離した研究は、いかに質的に高度であっても、これを大量化する技術に発展させ、すみやかに生産と国民生活に寄与するものでなければならぬと思うのであります。
これはあまりに水産軽視、漁業軽視ではないかと思うのであります。漁船は、申すまでもなく、農業におけるところの耕地と同じようなぐあいに、唯一のまた基本的な生産手段でございまして、土地改良その他に対しては、政府はあるいは補助金あるいは農林特融の面で百八十億以上の助長の方策を講じておるが、漁船に対しては何ら補助金がない。
このような制度が中途半端な一番その保険を必要とする中堅漁船をはずしておるということでは、補償の目的を達しないのみならず、政府は水産軽視のそしりをまぬがれない。私はこれを非常に遺憾に思うものであります。私はこの機会に政府に対して強く要望したいのでありますが、先ほど赤路君が触れました水産資源保護法による保護水面の管理費の問題にしてもそうであります。
ここに水産軽視の傾向か現われておるということを、官房長は御承知の上で二十八年度計画をお立てになつたかどうか、この点をお尋ねいたしたい。
ところが水産の場合には、そういう個人の潜在的な需要をのけて、純然たる零細漁民の共同施設あるいは漁港というような最も緊要なものだけでもわずかに六〇・五しかないという低位に置かれているが、これは水産軽視の現われではないか。これは率直に官房長にこの際御認識願いたいと思うし、われわれの納得するような御答弁を願いたいと思うのであります。