1949-09-09 第5回国会 参議院 建設委員会 閉会後第5号
発生してから段々進路を西北にとつて來たのでありますが、二十八日の九時頃には、初めは非常に熱帶性低氣圧の程度のものであつたのでございますが、それが二十八日の九時頃には本格的の台風となりまして、そうしてキテイという名前がついたわけでございます。
発生してから段々進路を西北にとつて來たのでありますが、二十八日の九時頃には、初めは非常に熱帶性低氣圧の程度のものであつたのでございますが、それが二十八日の九時頃には本格的の台風となりまして、そうしてキテイという名前がついたわけでございます。
第四にデラのときもすでに日本海の高氣圧の評價を誤まられて、青葉丸が瀬戸内海で沈没した、こういう欠陷が露呈して來ているが、今度は横浜港で夥しい三十三隻という船が被害を受けている。これは予報に関連しているのか、予報以外の事情にあるのか、こういうことを一つ聞きたい。
今次台風の特異性は例年になく早期であり、しかも風速きわめて早く、台風通過時には比較的雨量少く、かえつて台風通過前後の低氣圧による降雨が多量であります。しかも時間雨量多く、ために平地部の被害に比して小河川沿いの山地部の被害が甚大であつたことが目立つているような次第であります。
○説明員(和達清夫君) 南半球の台風であります熱帶性低氣圧は男性の名前をABCの順序でつけております。北半球の方は女性の名前がついております、ABCというふうにAから段々つけます。初めから表ができておりまして、台風が出るとその名前がつけられるわけであります。それでデラならDであります。Eの方はよそですから日本に関係ない、Fになりましてフェイ台風、Gはグローリア、これは支那の方に行きました。
熱帶性低氣圧という言葉は昔から日本にあります、我々は一口にこれを台風と言つておる、日本に來る熱帶性低氣圧は台風と言つておる。アメリカでは非常に強いものは台風といい或る程度弱いものは熱帶性低氣圧というふうに定義が違うものですから、違うように使うようになつております。
○説明員(和達清夫君) 多い年は同じような所を何度も通りますが、これは全体の氣圧配置によつてそうなるのでありますから、当然そういう年がそういう氣圧配置になるということは分りますが、それがもつと前から分るとか、どういうところに根源があるかということはまだ研究しておりません。大体その年の氣圧配置というのは前にも少し見当がつくのです。
○説明員(和達清夫君) 場所によつて違いますが、大体どこで氣圧の程度とか氣圧の風向きが幾らだと、その場所ではどのくらいの風が吹くということは、場所によつて決まつております。併しそれは風の向きで皆違います。
○説明員(和達清夫君) 前は熱帶の方でできて北の方へ來る熱帶性低氣圧というものを台風と日本で呼んでおりました。アメリカの方と一緒に仕事をするようになりましてから、熱帶性低氣圧という言葉と台風という言葉を分けて、風が毎秒二十九メートル以上吹くような強いものを台風と言い、それにならないときは熱帶性低氣圧の言うのであります。二十九メートル以上を台風と言います。中心附近の風が……。
わが國の氣候並びに風土を考えてみまするときに、東亜のモンスーン地蔕に位し、夏季は南方洋上に発生する低氣圧が台風となつて來襲し、また多季間は大陸に起つた高氣圧の影響によつて裏日本一帶に多量の降雪をもたらすのが常でございます。
これに対しまして、國として何かの御調査また將來の見通し、あるいはこの間の十月三、四日のあの高潮による大浸水といいますか、これは特殊な氣圧に属するもので、別に地盤沈下ではないというような御調査でもありますれば、地方民は安心ができるわけでありますが、それもまだきまつていないようでありますので、そういう点に対しまする建設省の御調査並びに將來の見通し等がありますれば、承つておきたいと思うのであります。