1979-01-30 第87回国会 衆議院 本会議 第4号
特に、民間自力回復力はいまだに十分ではありません。 総理、もし衰弱した体力のままで財政再建という民間自力回復力を奪う手術を施せば、恐らくそれは日本経済の健康回復を長引かすだけの結果となり、事態はますます悪化するのみであります。 したがって、体力をつけて手術をする、すなわち、当面財政主導で日本経済が順調な経済成長、景気の回復、上昇局面に移っていく状況をつくり出すことこそが必要であります。
特に、民間自力回復力はいまだに十分ではありません。 総理、もし衰弱した体力のままで財政再建という民間自力回復力を奪う手術を施せば、恐らくそれは日本経済の健康回復を長引かすだけの結果となり、事態はますます悪化するのみであります。 したがって、体力をつけて手術をする、すなわち、当面財政主導で日本経済が順調な経済成長、景気の回復、上昇局面に移っていく状況をつくり出すことこそが必要であります。
その当時はやはり、それはもちろん公共事業等を増発したりなんかはいたしましたけれども、主としてやはり民間の力で、民間自力回復力というものがまだ残っておりましたし、それが設備投資の増大等につながって景気回復をしたし、同時にまた、その当時はいろいろの優遇税制をつくりながらも、要するに輸出ドライブをかけることができた。これがやはり私は不況乗り切りのための大きな要素でなかったかと思います。
今回の特例公債は、大型特例公債四年目に入るのでございますが、もともとこれは自民党政府が、高度成長時代から低成長経済に移行する場合の妥当な政策をとるべきでございますのに、それをはなはだいろいろなことを考えて遅延をいたしたというために起きておる不況でございまして、そのために現在、民間自力回復力はきわめて弱いのでございます。