1957-05-15 第26回国会 衆議院 内閣委員会 第41号
だからよりよくそういうことを時代に合せて発展させていくのがほんとうの民族伝承の立場ではなかろうか。そういう点を考えた場合に、今問題となる、この二月十一日の即位の大礼というところに紀元を置くという考え方が、これがほんとうの民族固有のあり方を生々として発展さしていき後世に至るというあり方にそぐうものかどうかということが一つ疑問なんであります。
だからよりよくそういうことを時代に合せて発展させていくのがほんとうの民族伝承の立場ではなかろうか。そういう点を考えた場合に、今問題となる、この二月十一日の即位の大礼というところに紀元を置くという考え方が、これがほんとうの民族固有のあり方を生々として発展さしていき後世に至るというあり方にそぐうものかどうかということが一つ疑問なんであります。
ただいまのお話は、私の学問に非常に近い話ですが、私は実際は文献一本やりでない主義で歴史をやっておりまして、口碑を十分に調べて、民族学でございますから、民族伝承になっておる言い伝えの方を非常に重い材料と見るのであります。