1947-08-02 第1回国会 衆議院 政党法及び選挙法に関する特別委員会 第3号
ついでながらつけ加えて申し上げますが、從來の日本の政黨——ただいまのを申すのではありませんが、政友會、民政黨等の政黨は、經濟的な基盤關係を見ますると、二大政黨の存在に利があつたかどうかということに疑いをもつのであります。むしろこれは昔の源平藤橘的な考えあるいはもつと近いことで言えば、三井、三菱閥の政黨化のごとき觀がしたのであります。
ついでながらつけ加えて申し上げますが、從來の日本の政黨——ただいまのを申すのではありませんが、政友會、民政黨等の政黨は、經濟的な基盤關係を見ますると、二大政黨の存在に利があつたかどうかということに疑いをもつのであります。むしろこれは昔の源平藤橘的な考えあるいはもつと近いことで言えば、三井、三菱閥の政黨化のごとき觀がしたのであります。
むしろ今日までの政友會、民政黨時代の政黨は、その名を連ねることによつて恩惠をわけられておつたのであります。そういうような數がいくら集まつたところで、その數を積んで、一國の政治を行うといつた政權爭奪の具に供すべきものではない。どこまでも政黨は、精神的主義政策の主張が根幹であつて、しかも高潔な人格をもち、熱意をもち、この難關を突破するだけの強い人格者の集まりであることを私は要求するのであります。
同時に古い政黨、すなわち政友會、民政黨、あるいは社會大衆黨、そういうおもな政黨のものもありましたならば御提出を願いたいのであります。次には吉田内閣當時に、内務省が政黨法案の立案をしたということを承知しておりまするが、それがありましたならばそれを御提出願いたい。同時にその他にも政黨法案というようなものがありましたならば、參考に提出していただきたいのであります。