1974-05-27 第72回国会 参議院 本会議 第23号
世耕政隆君のこの反動的運営は、そのうしろにいるところのサル回し、すなわち自民党の執念深い民主教育破壊の目的に沿ったものである以上、国民を無視し、国会のルールを無視し、大企業の要請にこたえたという点で、反動的委員長はきっと独占資本の側からは高い評価を受けるに違いありません。
世耕政隆君のこの反動的運営は、そのうしろにいるところのサル回し、すなわち自民党の執念深い民主教育破壊の目的に沿ったものである以上、国民を無視し、国会のルールを無視し、大企業の要請にこたえたという点で、反動的委員長はきっと独占資本の側からは高い評価を受けるに違いありません。
永野鎮雄君の政治家としての最大の欠陥は、私は、その起因するところ、戦後の民主教育破壊の立法、法案成立のための強行採決というこの繰り返しを、参議院を強行採決の装置としてきたことの理解に欠除されているからであります。かくて永野鎮雄君は、文教委員会における筑波大学法安の強行採決によって、議会機能喪失に一そうの拍車をかけたと言わなければなりません。
その十は、産業資本に奉仕する教育体系、選別教育の拡大、教科書検定の強化など、民主教育破壊の罪であります。(拍手) 以上、われわれ社会党は、今日まで、佐藤内閣の十大悪政の罪と呼び、糾弾してまいりましたが、佐藤内閣の失政は、なお以上の十悪にとどまらないのであります。
(拍手) 最後に、民主教育破壊の責任についてであります。 わが国の教育は、幼稚園から大学まで、健康な人間形成の姿を失い、社会の生存競争が持ち込まれ、より有利な資格獲得のための進学教育、受験地獄の姿は深刻であります。まさに今日の教育は、財界の要請する、産業により適応した労働力を供給するベルトコンベヤーになりつつあるのであります。
第十に、民主教育破壊の罪。どの一つを取り上げましても、佐藤内閣の罪悪は、まさに、万死に値するものであると断じなければなりません。(拍手) しかも、私は、この十の罪悪のほかに、さらに十一番目の重大な罪悪として、国会軽視の罪をあげなければならないのであります。