1954-12-03 第20回国会 衆議院 予算委員会 第2号
いたずらに総理大臣が共産主義の脅威を説き、また言論機関等のいろいろな反対があるにもかかわらず、反民主主義活動対策協議会というような官製情報機関をつくるとか、あるいはその他の官僚的方法によりまして共産主義に対処しようとすることは、西欧とは逆に、日本のソ連、中共の平和攻勢に対する抵抗力をはなはだ弱めるものであると私は信じますが、この点について緒方副総理の御所見を承りたい、こう存ずるものであります。
いたずらに総理大臣が共産主義の脅威を説き、また言論機関等のいろいろな反対があるにもかかわらず、反民主主義活動対策協議会というような官製情報機関をつくるとか、あるいはその他の官僚的方法によりまして共産主義に対処しようとすることは、西欧とは逆に、日本のソ連、中共の平和攻勢に対する抵抗力をはなはだ弱めるものであると私は信じますが、この点について緒方副総理の御所見を承りたい、こう存ずるものであります。
○緒方国務大臣 警察的方法によつて何らかの対策を講じておると言われました意味が、私にはよくわからないのでありまするが、もし政府が昨今進めておりまする反民主主義活動対策協議会、そういうことを意味しておられるのでありますならば、その協議会は少しも警察的なこをとやつてはおりません。協議会自体は今日の共産主義の平和攻勢に対してどういう適切なる対策を考えて行こうかということの研究をいたしておるのであります。
しかも、行政措置の形で設けられた反民主主義活動対策協議会は、ダレスに教えられたのか、だれに教えられたのかは知らないけれども、労働者階級を中心とする国民に対して弾圧の総司令部の役割を果しつつあるのは事実であります。 大体、この反民協を設立するにあたつて、昨年国会で問題になつた戦時情報局の再建という緒方構想がたくみに織り込まれております。
最近は反民主主義活動対策協議会なんかというのもその部類の一つでありますが、幾多そういうものがあるわけです。現在各事務当局で連絡はとつてやつておるようでありますが、なお且つ深刻度が加わるばかりで、問題は非常に多いのです。而もこれは早急に解決しなければならんように迫まられている問題です。
先ほど参考人も言われたように、昨年の風水害対策中央本部とか或いは最近の北海道の災害に対する災害連絡会議、或いは最近の問題になつておる反民主主義活動対策協議会というようなものは、いずれも国家行政組織法に基かない行政部内の問題として、事実上の委員会として設けられているわけです。
質問がないようでございますから、反民主主義活動対策協議会に関する調査はこれを以て終ります。 ちよつと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
午前中に引続きまして、反民主主義活動対策協議会に関する件について質疑を続行いたします。
○岡田宗司君 何か反民主主義活動対策協議会では調査機関をほかに設けるというような考え方があるように聞いておる。私今はつきり覚えてないのですけれども、小原法相もどこか出先で以てそういうものを使うようなことを言つておる。
○岡田宗司君 これは長官にお伺いしたいのですが、最近内閣に反民主主義活動対策協議会というものができておるわけですが、これは明日以降私どもが副総理以下にお尋ねしたいのですが、これと公安調査庁との関係はどういうふうになつておりますか。
○説明員(高橋一郎君) そういう点はどうも反民主主義活動対策協議会の機能について十分な御理解がなくて御自分の判断を前提にしてお尋ねになつておることのように私は了解するのであります。それで先ず反民主主義活動対策協議会のほうをお調べ下すつて、その上でその一部分である我々のほうにお尋ね下さると大変工合がよろしいと思います。
ただ併し昨日の労働大臣のあの唐突とした談話の発表を見ましたときに、又今の客観的な情勢の発展を見ましたときに、そういう憂いなきにしもあらず、政府の反民主主義活動対策協議会、こういうような通常等を見ても、我々はその危険性を感ずるわけでありまするか、労働大臣といたしましてはどういう方針でおられるか、この際承わつておきたいと思います。
それからもう一点お尋ねしておきますが、今政府で反民主主義活動対策協議会、こういうものができて、その説明を先だつてから法務委員会として求めておるわけですが、まだいろいろな都合でその時間のやりくりが政府側でできないということで延び延びになつているのですが、調査庁側の見解ですね、果してああいうものの必要性があるかどうかということが一つ、それからもう一つは、それじや必要性があるとして協議会ができた。
本日は反民主主義活動対策協議会に関する件を議題といたしたいのであります。十八日は朝霞キヤンプ事件に対する裁判管轄権に関する件と、それから洞爺丸及び相模湖事件の刑事責任に関する件を議題といたします。十九日は民法、主として家旋制度改正に関する件を法務大臣から事情を聞くことになつております。
○宮城タマヨ君 いえ、私の申しますのは、今日の反民主主義活動対策協議会についての、これは日にちをきめておおきになるのが、政府の出席を求めるのに都合がいいのではないかという意味です。それで、それならば二十日が、二つの案件は午前中で多分済むだろうと思うから、二十日として予定しておおきになるほうがかえつていいのではないかという考えを申し上げたのです。
○委員長(高橋進太郎君) 二十日でございますか、ただ今申上げました反民主主義活動対策協議会に関する件もございますから、一応これを予定しておいていただいて、そうしてその振合いを見まして、十八日、十九日でもし反民主主義活動に関する件が済みますようで、二十日は午後でいいということになりますれば、そういう工合に……。
先ず伺いたいことは、先般の文部委員会で、一応問題になつて質疑が行われたようでありますが、私が若干質疑をする関係上、念のために繰返して伺いますが、それは九月十五日閣議決定されました反民主主義活動対策協議会なるものは、総理府設置法に基くものではなくて、便宜的に内閣に設けたものだ、こういうふうに了承しておるのでありますが、さようか、更にその目的を改めて一応承わりたいと思います。
○矢嶋三義君 旭丘中学校の問題については、曾つても論じたことですし、瞬間も長くなりますから、ここで論じませんが、私は今大臣の答弁から、はつきり掴めたことは、現在の我が国の教育界にもやはりこういう対策協議会を設けて取締らなければならん動きがあると、将来も、将来のことはわからないけれども、その可能性があるという立場からこの反民主主義活動対策協議会を設け、その方面の教育関係の取締りのために文部大臣がその席
ということはこの反民主主義活動対策協議会は極左並びに極右勢力を取締るために云々ということをあなたもお認めになつておる。ところがあなたは先般熊本においでになつて、日教組は極左政党だということを公衆の前で断言されたではございませんか。
○稻村委員長 ただいま高瀬君より反民主主義活動対策協議会設置に関する警告決議案が提出されました。右決議案を議題といたします。決議案につき提案の趣旨説明を願います。高瀬傳君。
○高瀬委員 私は改進党を代表いたしましてただいま議題になつておりまするところの反民主主義活動対策協議会設置に関しまして政府に対し警告決議案を提出いたしたいと存ずる次第でございます。以下その案文を朗読いたします。
先日来内閣委員会としては、反民主主義活動対策協議会設置に関して緒方副総理に出席を求めてさらに追究することになつておつたのですが、この前も出て来ないしきようも出て来ない。これは一体どうしたことなんですか。
反民主主義活動対策協議会が単なる情報交換だけであるかどうかということは大きな問題でありますが、あの中に総合対策というものが出ておりますので情報交換だけであるかどうかは私はちよつとここでお答えできないのでありますが、調査室の仕事そのものが協議会とぴつたり全部一緒だということは言いかねるのではないかと思います。従つてその対策協議会の必要性はあるように私は思います。
○木村説明員 反民主主義活動対策協議会との関係におきましては、直接調査室は関係はございません。この協議会がなぜ設置されるか、どういう経緯で閣議決定になりましたかは、実は私も率直に申し上げて詳細に知りませんです。それからこれが必要かどうかという問題も非常に高度な大きい問題でありまして、私からお答えするのはちよつと僭越だと思いますので……。
前会に引続き反民主主義活動対策協議会について調査を進めます。 まず現在のいわゆる反民主主義活動の状況について、詳細に藤井公安調査庁長官より説明を求めたいと存じます。藤井公安調査庁長官。
○緒方国務大臣 山崎委員から御質疑がありましたように、一、二の新聞等で今回の反民主主義活動対策協議会が、何らか昔の情報局を連想させるものであるかのような印象を与えております。
○高瀬委員 それでは重ねて伺いますが、緒方副総理はかつて北海道に旅行されましたときに、あのラストボロフ事件にかんがみまして国家機密保護法というようなものを設定する必要があるということを強調されたようでありますが、そのときの心境とこの反民主主義活動対策協議会とは一体どんなふうな関係にあるのですか、これをひとつ伺いたい。
本日は反民主主義活動対策協議会及び中央調査社について調査を進めます。まず緒方副総理より、反民主主義活動対策協議会の閣議決定に至るまでの経緯並びにその目的機構等について、またさらに中央調査社の構想について説明を求めます。緒方副総理。
○稻村委員長 副総理がお見えになりましたが、副総理に対しましては反民主主義活動対策協議会及び中央調査社に関する問題について説明を求めることになつておりましたところ、出席が得られないため二回も委員会が延期になつたことは非常に遺憾に存じます。
本日は行政機構に関し、反民主主義活動対策協議会及び中央調査社について、緒方副総理及び福永官房長官より説明を求めたいと存じておりましたが十本日は出席できぬとのことでありますので、次回に譲り、本日は今後の日程等について協議懇談したいと存じます。 これより懇談会に入ります。 〔午前十時四十七分懇談に入る〕 〔午前十一時九分懇談会を終る〕
私どもといたしましては、この問題は憲法にも抵触するようなものを含んでおりますので、特にこの反民主主義活動対策協議会会長に閣議で指名されました緒方氏の考え方なり何なりを聞くということは重大だと思つて、一昨日から出席を求めております。今日に至るまで理由を明らかにされないで出られないということは、これは国会を軽視すること甚だしいと思います。
○岡田宗司君 ちよつと、私は反民主主義活動対策協議会という問題について緒方副総理の出席を要求しておつたのでございますが、緒方副総理の出席はどういうことになつておりましようか。
過般の新聞を見ますと、十五日の繰下げ閣議で、何という名前でしたか、なかなか覚えられないむずかしい名前で、反民主主義活動対策協議会、これは新聞によると、大達文相が非常に要求されておつた。木村防衛長官と大達さんの名前が、件にこの二人が挙つて、ひどく御熱心であるようです。
こつちが困るのではなくて国民が困るけれども、この反民主主義活動対策協議会というのは相当国民が注視している問題です。この中に日本の文教政策の最高責任者である大達さんが委員として入られておるからには、やはり日本の文教政策の面にもこうした反民主主義活動対策協議会の性格がどこかに潜んでおるのではないかという一縷の危惧を持つのが当然だと思うのです。
○岡田宗司君 木村防衛庁長官に対する質疑に入る前に、過日内閣の閣議におきまして反民主主義活動対策協議会というものが設置されることになつて、そして緒方副総理を会長にして閣僚の若干名がそれのメンバーになることが決定されたようであります。これはいろいろな面に大きな関係を持つのであります。