2000-03-22 第147回国会 参議院 憲法調査会 第4号
私は、第二次世界大戦後の日本の政治の全体を通じて、憲法でうたわれている自由民主主義プラス社会民主主義というこの第二次世界大戦後の先進国でさまざまな形で共有されたシステムを積極的に評価して、これを国民生活の基本原理として推進していこうと、つまり、社会権の保障を現実化していくための制度の整備を優先課題として追求しようという動きが非常に弱かったということが残念であると思います。
私は、第二次世界大戦後の日本の政治の全体を通じて、憲法でうたわれている自由民主主義プラス社会民主主義というこの第二次世界大戦後の先進国でさまざまな形で共有されたシステムを積極的に評価して、これを国民生活の基本原理として推進していこうと、つまり、社会権の保障を現実化していくための制度の整備を優先課題として追求しようという動きが非常に弱かったということが残念であると思います。
清瀬文部大臣が言われたことの中に、民主主義だけではいかんと、民主主義プラス何かが必要だというふうに言われております。そのプラス何かということが、私どもにとっては非常に危険に感ずる。そこにこの戦争前の国家主義というふうなものが顔を出してきますと、せっかく戦後始まりました民主主義の教育理念、教育基本というものがゆがめられ、水増しされ、あるいは力を失ってくる危険がある。