2014-04-10 第186回国会 参議院 環境委員会 第4号
○政府参考人(塚原太郎君) 四十四年以降に生まれた方のことが議論になっておりますけれども、昭和四十四年以降に生まれた方でありましても、今御指摘ありましたように、臍帯あるいは母親の毛髪水銀のデータなどで高い方がおられれば次の証拠の確認に移るというふうに認識をしております。
○政府参考人(塚原太郎君) 四十四年以降に生まれた方のことが議論になっておりますけれども、昭和四十四年以降に生まれた方でありましても、今御指摘ありましたように、臍帯あるいは母親の毛髪水銀のデータなどで高い方がおられれば次の証拠の確認に移るというふうに認識をしております。
もう一つ通知と関連してお聞きしますが、これまでは毛髪水銀値など暴露量に関する数値は認定基準に組み込まれていませんでした。しかし、今回の通知ではこれを確認するよう求めていると。熊本学園大学の水俣学研究センター長、花田さんという方は、この道の権威ですけれども、こうおっしゃっているんですね。
平成三年の中公審答申で、昭和四十四年以降水銀暴露については非常に低くなっているというような記載になっておりますけれども、その根拠としましては、当時の毛髪水銀濃度でありますとか、それから臓器内の、剖検された患者さんの臓器内のメチル水銀の濃度でありますとか、これは対象地区を茨城県と比べております。
入手できるものであれば、毛髪水銀の値あるいはへその緒の水銀の値、かつて測ったものがあれば、それをよく確認をして、判定をする際に丁寧にそれを評価をしていただきたいという趣旨で通知を出しておりますので、御理解をいただければと思います。
○馬場委員 IPCSの環境基準を強化する問題、重松委員会に調査研究してもらっておると言いますが、それから毛髪水銀量もはかるかはからないかもそこに相談していると言っておられますが、これは結論はいつ出るのかということと、翻訳したのは何月までに出すということをはっきり見通しを言ってください。
さらに、これに関連いたしまして、妊婦の毛髪水銀値の調査でございますけれども、この水俣病に関する総合的調査手法の開発に関する研究班で検討していただいているところでございますし、環境庁といたしましては同研究班の検討結果を踏まえまして、適切に対処してまいりたいというふうに考えているところでございます。 なお、このIPCS、メチル水銀の最終報告の公表の問題、これにつきましては現在翻訳中でございます。
○馬場委員 次に、時間がありませんから、IPCSの問題について質問するわけですが、この問題については環境庁は、現在の毛髪水銀量の五〇ppm、これを厳しくしようという方向でIPCSの報告書が来ているのに非常に消極的であるわけでございますが、この前ここで質問いたしましたので答弁があっております。このIPCSの、妊婦においては例えば一〇とか二〇ppmで胎児には発症する可能性がある。
このIPCSのクライテリアによりますと、仮に母親の毛髪水銀値が一〇から二〇ppmでも障害児が生まれる危険性が五%もあるということでございます。五%が大きいか小さいかという考えはいろいろあると思いますけれども、私は五%もあるというふうに指摘したいと思います。 ところで、IPCSに日本の学者のデータというのはどのくらい取り入れられているかお調べになったことはございますか。
水俣病の発症の体内蓄積量を成人で二十五ミリグラムとして毛髪水銀で五〇ppm、血中水銀で二〇〇ppmを危険値としていたわけですが、その際、胎児の影響についてはさらに研究が必要であるとし、具体的な数字をお挙げにならなかったわけですけれども、日本ではその研究はどのくらい進んでおりますか。そして、現在、妊婦の健康診断のときに、毛髪などお調べになりますか。
それから、クライテリアの中で妊婦に対する毛髪水銀値の問題が指摘をされているわけでございますけれども、過去におきまして幾つかの毛髪水銀の調査がございます。水俣地区におきましても過去に毛髪の水銀値の調査をいたしておりますけれども、たしか昭和四十年代の半ばごろから一般の方とほとんど変わりない毛髪水銀値に下がってきているというデータも過去にございます。
○馬場委員 毛髪水銀調査を前向きでというのは一体どういう意味ですか。やるならやると、やり方については検討させてくださいと言えばいいでしょう。
これによりますと、報告いただきました十八ページにあるのですけれども、「母親の毛髪水銀値に関するデータはないが、調査対象の学童は一九六二―一九六七年の間に生まれたものであり、」云々ということがあるのですが、これは母親の毛髪水銀値はないと言っていますけれども、それはあるのですか。
○馬場委員 このクライテリアの中に防止法という見出しで書いてあるその中に、百グラム・ パー・デー、一日に百グラム以上の魚を食べる人間では、出産年齢にある女性の毛髪水銀量をきちんとはかるべきであると出ているわけです。例えば水俣とか新潟とかこういうところで、従来一回やったことがあるのですけれども、追跡調査などしておりませんが、少なくとも現在において出産年齢にある女性の毛髪水銀量ははかるべきである。
○馬場分科員 ちょっとIPCSのクライテリアをえらい軽く見たような答弁ですけれども、現在の毛髪水銀値の五〇ppmというのは、WHOの専門家会議がこのようにして出したものをそのまま日本はとって五〇ppmを毛髪水銀値の基準にしているわけですね。今度のこれも同じですよ。だからそのような取り扱い方をしてもらわなければ困る。
魚を多食する人は、低い危険率で、毛髪水銀量の五〇ppm以下の危険率で神経障害が出る可能性があると書いてある。そしてそこにイラクの研究例を挙げてあります。これは、イラクは集団有機水銀中毒事件が起こったわけでございますが、それで胎児、胎内で汚染された八十四組の、母の毛髪水銀、子供の神経障害、これを四年から五年追跡調査しているのですよね。
○馬場分科員 大臣、実は昭和三十五年ごろ熊本県で水俣病が多発したときに、毛髪水銀の調査はやっているのですよ。それはそのまま余り使われていない。そして、さっきも言ったイラクなんかはそれを五年間も追跡調査をやっているわけですよね、母親の毛髪水銀値と胎児の神経障害。
新クライテリア草案の最大の特徴はこれまでの基準が毛髪水銀値五〇ppmを基礎に組み立てられていたのに対して、曖昧な幾つかの報告に依拠して一〇ないし二〇ppm程度の毛髪水銀値を有する妊婦の子供に精神運動発達遅滞が生じる可能性があるとして、より厳しい環境保健基準を思考していることであり、これはIPCSの新しい基準ですね。
○政府委員(長谷川慧重君) 毛髪水銀、人間が水銀を摂取したことによりまして、その過程において一部が毛髪中にあらわれてくるというのは言われているところでございますので、先生からお話のございました熊本市内の方々が一般的な魚等に含まれます水銀を摂取したことによってそういう形になっておるのか、あるいは水俣湾等に見られます水銀に汚染された魚を摂取したことによるものなのかどうか、これらについては私どもよくわからないわけでございます
○政府委員(長谷川慧重君) 先ほど私からお答え申し上げましたように、この毛髪水銀値と水俣病といいますのは必ずしも因果関係が強い形にはなっていないわけでございます。その点は先生もお話があったわけでございますけれども、毛髪水銀値が高いからその後に水俣病になるのだというような印象を持たれることについては、逆にいろいろな面での問題が起こる可能性もあるというぐあいに思っておるところでございます。
個々の人々ごとにその毛髪水銀値は幾らであるかという数値については私どもは承知いたしておりませんけれども、ただいま先生からお話しがございましたように、最高の数値が九二〇ppmであるというようなことは県の公害衛生の研究所の報告にそれぞれ載っておるところでございます。
それから世界各国の人々の毛髪水銀の疫学的な比較研究をやっておりますが、これにつきましてはアメリカのもと「パブリックヘルスレポート」公衆衛生雑誌というのがありますけれども、現在少し名前が変わって「ヘスマヘルスレポート」という本がございます。これに載っておりますので、もし御必要であればコピーをお送りいたします。
そうしますと、その意味での許容量の決定ということでは、まず化学、ケミストリーをやる方によるところの化学的性質、それからま加薬学者によるところの体内の代謝の問題、特に毛髪水銀の増加を見ておりますと、酢酸フェニル水銀とか無機の水銀では毛髪の水銀は増加いたしません。これは低級アルキル水銀が増加させるわけでございまして、そういうものも一つの評価の手段になるかと思います。
○説明員(浦田純一君) いままでの専門学者の意見、あるいはこの調査結果によりますと、マグロは、一PPM程度の水銀に汚染されておっても人体に影響はないというふうに考えておりますが、現にマグロ漁船員の方でこのように高い毛髪水銀量を示しておられる方もおりますので、その点少し時間をかけて追跡して、安全宣言を出すとすれば、確信をもってその辺のところを追跡した上でやるべきであるということで、現在まだ追跡中でございます
○説明員(浦田純一君) 可能性としては、人間は非常にまあ人によりまして個人差が大きゅうございますので、可能性としてはあるいはあるかもしれませんが、少なくとも現在までマグロ漁船の乗り組み員につきましてかなり毛髪水銀の高い濃度が検出されているわけでありますが、いままでのところは、いわゆる水銀中毒という症状は発現、発見されておりません。
これはほかの大学の教授、たとえば東京歯科大学の上田教授もそう言っておりますが、毛髪水銀がふえるていのは、主としてアルキル水銀がふえていることが関係しているのではないかというふうに言っております。
魚の多食の人が近くにいて、地震前にこれだけ毛髪水銀量が高かった、こう言うならば、確かにこれは阿賀野川の付近の人は、地震前すでに魚をたくさん食べておって、こんなに毛髪水銀量が高かったという厚生省の証明どおりになりますから、この人は地震が終わったら急に魚を食べなくなったという裏づけがないと、このグラフは意味がない、こう言っているのですよ、私が言うのは。
○小沢(貞)委員 局長、ちょっと考えていただきたいのですが、魚をずっと長く食べておった、地震以前にこんなに毛髪水銀量が高かったということで、長期汚染の証明にこれを使っておるわけでしょう。短期汚染の人は、地震のあとに農薬流れたとか、地震のあとにほかの何かがあったときに魚が急に浮いてきた、地震後にみんなの毛髪水銀量が急に上がったのだ、こういように、短期一時局所的な農厚汚染側の人はそう主張するわけです。
私は、疫学班の大部分の経時的変化というものは、地震後に大部分の者が毛髪水銀量が高くなっている。大部分の者は地震後に急に毛髪水銀量が多くなっている。
こういうようなことの中から、厚生省へ資料を出していただくようにお願いして、どれだけ婦人の毛髪水銀量なり何なりを調べたか資料を出していただいて、これも私の手元に届きました。そういう中で鹿瀬電工の下が極端に高いぞ、こういうようにいうようなために資料をゆがめて出してきているわけです。
中流は十三・三PPM、鹿瀬電工よりはるかに上流の福島県へ入って平均をしてみると、十六・五PPM、九・一五PPM、十一・〇PPM、こういう結果になるから、私は、工場の上と下とにおいては、毛髪水銀量に有意な差が認められない、上も下も同じである、こういうように、この毛髪量から断定できるのではないか、私はこういうように考えるわけです。
汚染をするというなら、そのダムでせきとめられたところがまず汚染をされて、河口にあったと同じように、魚がそこでぱくぱくと浮いたとか、そこの付近の毛髪水銀量が特に高いとか、そういうことがあるならば、その上流の鹿瀬電工の汚水であるということがわかると思います。ダムでせきとめられたところにおいては魚が一匹も死にはしない。
やはり先ほど来申し上げておりますように、反復そういう魚を大量に食べていく、そういう食べ方というものとも——疫学班の研究にもごさいますように、食べた時期と毛髪水銀量の関係もグラフで示したものもあったように思いますが、やはりその食べ方の問題、生活様式でございますとか、職業の状態でありますとか、そういうことは答申のほうに承載っておりますけれども、そういう生活の態様というものとかみ合わさって起こってきているというものでございまして