1998-04-03 第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第6号
しかしながら、そういう事業団の責任に任せて設計、製作を行った結果、実際にこういう、先生から今御指摘ございましたような段つき構造というような、後から反省すれば非常に問題のある設計がそのまま通ってしまったといったことでもございましたし、科学技術庁では、この点を、平成八年の五月の報告書においてまとめましたときに、「科学技術庁として反省すべき点」の真っ先に挙げてございます。
しかしながら、そういう事業団の責任に任せて設計、製作を行った結果、実際にこういう、先生から今御指摘ございましたような段つき構造というような、後から反省すれば非常に問題のある設計がそのまま通ってしまったといったことでもございましたし、科学技術庁では、この点を、平成八年の五月の報告書においてまとめましたときに、「科学技術庁として反省すべき点」の真っ先に挙げてございます。
それは当然、設計されたメーカーさん、それからそれを審査した我々側の検討の不十分さということが直接的な原因だと思いますけれども、原因等を究明してまいりますと、確かに段つき構造等の、外見上も応力が集中しやすい構造であったことは事実ですけれども、振動そのものについては比較的新しい現象であったということも事実でございます。
ただ、いかんせん今回の温度計の問題は、溶接部分ではございませんで、段つき構造にした温度計のさや自身が設計に誤りがあったといったことでございました。
段つき構造の温度計のさやに違った基準の適用をした。この設計に問題があったために、配管中を流れておりますナトリウムの流体力によってその細管部に高サイクル疲労が生じたといったことでございます。 そもそも、こういう不適切な設計が見逃されたといったことは、これは品質管理の問題でございます。
まず、この温度計のさや管の損傷によるナトリウム漏れの原因は、米国機械学会、ASMEというふうに略されておりますが、アスメの基準の見違いによるものが最大のもので、段つき構造に適用するという判断ミスを犯した設計によるとしておるわけでございますが、さらには、温度計一本のみが破損した原因は、シースの取りつけ角度によるものと記載されているわけでございます。
ということは、つまり私がわかりにくいのは、常陽で採用したさや管、テイパー状のものと、それから「もんじゅ」の工次系で採用した段つき構造の形状というのが違っていたということであります。
問題は、二次系のいわゆる非放射性のナトリウムが循環しているその温度計の設計について、段つき構造になっておったということが今度の事故の原因の一つとして挙げられているわけでございます。
○阿部幸代君 問題の急角度の段つき構造ですけれども、報告書を読むと、ドリルの刃先の角度に支配され厚みを均一にするために急角度になったと説明されています。私はこの説明がどうも納得できないのです。製品をつくるときには、まずどんな製品をつくるのか設計図が先につくられるはずです。その設計図に合わせて必要な機械なり部品、ここではドリルなり道具が使われるというのが常識だと思うんです。
○河本三郎君 これまでの調査によりますと、温度計の破損は、ナトリウムの流れに伴う温度計の流体振動に起因する高サイクル疲労によるものであり、この温度計さやが段つき構造になり、さらにその段つき部のいわゆる応力逃がし、曲率半径が考慮されていなかったということだと思います。
温度計さやが急角度の段つき構造になっていたことが厳しい応力集中を招き破損に至ったと予想どおり報告されています。しかも、この急角度の段つき構造というのは、一九八五年十月、メーカーから動燃に二次主冷却系配管配置図が提出されたときからのもので、以来どの段階でも問題にされてこなかったとなっています。
今回の場合、このような部分につきましては、一般的な原子炉、軽水炉等においても使われているような汎用品であるというような考え方から特にチェックいたしませんで、しかもその段つき構造等に対する指摘に至らなかったわけでございます。